まずは僕が実際に使用している物をご紹介↓
こちらはBOSCHのPMR500でトリマーのベストセラー商品です。
これはもう10年近く使用しておりギターの自作には欠かせない工具となっています。
おすすめポイントはとにかく使い易さと十分なパワーです。
深さ調整は後部のダイヤルを回す事により微調整できるようになっています。またビットの交換もスピンドルロック仕様によりスピーディーに交換できるようになっています。
またベースプレートは金属(アルミ)でできておりプラスチック仕様の他のメーカーと比べ耐久性が高いです。(木材に接触する底面はプラスチック製なので他のトリマー同様に加工面への傷は付きづらいです)
今では上記と似たような仕様が他のメーカーからでていますが価格に対してのコストパフォーマンスとトリマー自体の堅牢さはPMR500の方が個人的には良いです。
工具の世界で良い製品は長年とくに仕様変更もなく販売され続けていく事が多いです。PMR500もそういった類にあてはまるんではないでしょうか。
ちなみにPMR500は「速度制御」機能はないので各木材に適した速度で臨機応変に加工する事はできません。なのでこだわりたい方は下記のようなスピードコントローラーを一緒に用意しておくと便利です。
スピードコントローラーについては下記記事を参考に↓
※ATRE60Vは旧リョービのTRE-60Vと同じ製品です(ブランド名が違うだけ)
旧モデルのTRE-60Vは以前に工具の展示会で試した事があるのですが、良かった点はまず回転が安定しており木材やビットの径にあわせた回転速度の調整ができる事、PMR500同様に切込み深さの微調整が簡単である事など。
こちらは電子制御で動作するトリマーなので上記のような安定した回転で加工ができるわけです。(最初に紹介したPMR500は電子トリマーではありません)
価格は高めですが木材加工時の焦げなどが気になる方は電子トリマーをおすすめします(回転速度を落とす事で焦げが減る)。ただし焦げの原因はトリマー本体だけではなくビット(刃)の品質や劣化も関わってくるのでビットにも気を使いましょう。
代表的な例はピックアップのザグリ加工などです。
この場合は専用の冶具(ジグ)といういわば「型」を使用し型通りの形にくり抜いていく(掘っていく)という作業になります。
ピックアップの冶具は日本では購入できる所が少ないので以前紹介した「Stewmac」から個人輸入するのが良いと思います↓
他にはネックに仕込むトラスロッドの溝加工や、ピックガードの製作などもトリマーで加工して製作したりしています。ピックガードの外周の斜めのカットはトリマーによる加工です。(面取りビット45°などを使用して加工しています)
ボディの外周加工も予めある程度の形に糸鋸やジグソー、バンドソー(推奨)で荒化工したあとに、ボディの冶具(なければ既成品から型を写して作る)を使ってトリマーで型に沿って仕上げてゆく事が可能です。※ただしこの作業は切削深さや幅によってはトリマーでは少し力不足の為ルーターでの加工が望ましいです。
僕が使用しているのはマキタの3612C(廃盤)です↓
こちらの新しいモデルはこちらになります↓
僕が使用している3612Cは電子ルーターになります。
トリマーでも少し説明しましたが電子制御なので回転や加工の安定生が高くとても使いやすいルーターです。
用途としてはボディ&ネックの外周加工などに使用しています。その際はルーターテーブルにルーターをセットして使用しています。
刃が上にでている状態で冶具を付けたボディやネックの削りたい部分を刃にあて、動かしながら削っていきます。※トリマーもセットして使う場合もあります。
ルーターテーブルは各工具メーカーでも販売していますが、僕は好みのサイズがなかったので自分で作りました。
トリマーやルーターでの加工方法は下記の動画を参考にしてみて下さい↓
こちらは僕がギターを製作している動画です。
こちらは工具などを販売しているオフコーポレーションさんによるトリマー&ルータービットの説明動画です。
トリマーやルーターは使い方を間違えたり、少しの油断が大怪我につながる恐れのある電動工具です。
また加工自体は電動工具を使えばとても早く仕上がりも良くできますが、逆に失敗するときは対象物を取り返しのつかないぐらい破損させる事もあります。
よく考えてから購入して下さい。もし怪我があった場合などでも当方では責任は持てませんのでご了承お願い致します。
トリマーに使用するビット関係はコチラを参考に↓
ばんば