ギターのネック太さ参考数値 大まかに3パターン

ギター関係の雑談

 

ギターのネックを作る(選ぶ)時の個人的太さ参考数値

 

ギターのネックを作る時もしくは購入する時に数値である程度太さの印象が把握できていると便利です。

人それぞれでネックが太いとか薄いとかの感じ方が違うのは前提としてありますがこの記事では僕がギターのネックを作る(選ぶ)時に考える3つの厚みパターンを記載しておきます。

ちなみにネックグリップの形状(C、U、Vなど)やネック幅の違いでも握った時の印象が変わりますが今回はグリップ形状やネック幅の影響は除いて純粋に厚みのみお考え下さい。

 

なお測定箇所は各ギターブランドでもスペックとして公開している事が多い「1フレット」と「12フレット」の2カ所となります。記載の数値は各フレット付近の中心(一番厚い部分)をノギスで測定した数値です。※非対称ネック仕様の場合は厚い部分の中心がズレる事はご留意下さい。

所有しているギターのネックを計測したい方はある程度の精度をクリアしている「デジタルノギス」を使用する事を推奨。ちなみに僕が使用しているデジタルノギスはシンワ製です↓

※ノギスで厚みを計測する際は「挟み傷」にご注意下さい。傷が心配な方はマスキングテープなどを貼って計測し、その後計測値からマスキングテープの厚みを差し引いてネックの厚みを割り出すなどしましょう。

 

1.「太くもなく薄くもない」が良い場合

 

1フレット→21mm    12フレット→23mm

個人的には1フレットが21mmから始まる厚みをギター全般においてのスタンダードと考えています。

 

仮に上記数値で太いと感じる場合↓

1フレット→20.5mm 12フレット→22.5mm

この20.5mmから始まる太さはIbanez のAZ シリーズなども採用しています。ある意味時代のニーズに合わせたモダンスタンダードとも考えられます。

 

2.「ちょっと太めが良い場合」

 

1フレット→22mm   12フレット24mm

個人的にはこの22mmから始まる厚みは「ギブソン系のギター」を作る時は好みの数値としています。

ギブソン系のギターは50sレスポールを意識しているモデルだとネックは上記数値よりも太く、逆に60sやモダンを意識しているモデルだと上記数値よりもネックが薄くなります。なので50sだと太すぎて、60sだと薄すぎて嫌だという方には合うかもしれません。

 

仮に上記数値で太すぎと感じる場合↓

1フレット→21.5mm 12フレット→23.5mm

この厚みはFender系ギターでネックがちょっとだけ太い方が良いなという方には向いているかもしれません。

 

3.「太め」が良い場合

 

1フレット→23mm   12フレット→25mm

この数値は50sレスポールタイプに近い印象です(場合によっては23.5mm-25.5mm位の方がそれっぽいかもしれません)。このぐらいの太さになると手の大きさなどでだいぶ賛否両論分かれると思います。

 

仮にもっと太いのが良い場合↓

1フレット→24mm以上   12フレット→25~26mm

この数値はイレギュラーな太さであり玄人向けといっても良いです。FenderのNocaster(ノーキャスター)とかはこれぐらい太い個体がありますね。

 

番外「極薄ネック」が良い場合

 

1フレット→17mm   12フレット→19mm

Ibanez のRG系などが長年極薄ネックタイプを採用しています。

 

上記数値よりももう少し厚みがあるパターンもあります↓

1フレット→18mm   12フレット→20mm

1フレット→19mm   12フレット→21mm

どの数値にしても1フレットの厚みが20mmを大きく下回っているのでネックの強度確保が必須です(3P、5Pネックなどの多層構造、もしくはカーボン補強など)。

 

数値の参考は以上です。

極薄ネックを除き簡単にまとめれば1フレットが「21」「22」「23」mmのどれから始まるかの3パターンです(12フレットは1フレット厚に対して+2mm位が一般的)。大まかなパターンが決まったら状況に応じて数値のプラスマイナスも考慮します(「仮に」と記載している数値などを参考)。

人の感覚は月日が経つと全く別の感覚に変わる事もあります。この間までちょうど良いと思っていたネックが急に太くて弾きづらいと感じる事もあります(もちろん薄くて弾きづらいという逆のパターンも)。

 

他の参考数値記事などもご興味ある方はご覧下さい↓

ギターの弦高を数値で見る!自分でやる調整、一般的な弦高とは?
僕がいろいろな人のギターを調整&リペアしてきた経験上の答えとして弦高は「ギターの持ち主の演奏スタイル(ジャンルも含む)や弾き癖」などを考慮した上で決めるのがベストだと思っています。その結果として人によっては弦高が低めの方が向いてたり逆に高めの方が向いてる場合があります。※アコースティックギター、クラシックギターの弦高調整は基本的にサドルを削って行うので気軽にはできませんが一応目安の数値を記載しておきます。
ピックアップの高さを数値で見る 自分でやるピックアップ調整
昔、現在問わずピックアップの高さやバランスが崩れたまま演奏していらっしゃる方がいまだに多いように思えます。高さが適正値範囲でないと良質なピックアップを搭載していたとしてもそのピックアップ本来のサウンドを引きだせていない状態になっているかもしれません。ピックアップがダイレクトマウント(直付け)仕様のギターの場合は上記の数値内では調整できない事も多いです。調整できない理由としては高さ調整に使用しているスポンジやスプリングの劣化
ギターの重量 軽い?重い?の目安 あなたも計測してみよう
一般的には軽い方が生鳴りが良かったり体への負担が少ない事がある為好まれる傾向にあると思います。他にはSGやファイヤーバードなどのボディが薄いタイプを愛用している人でヘッド落ちが嫌な人は重めの物を選ぶといいかもしれません。他にも様々なモデルがありますがエレキギターであればおおむね「3.5kg」あたりを基準に僕は重量の判断をしています。当時は楽器通販サイト「デジマート」や「j-guitar」を覗いても各ギターの重量はあまり表記がされていませんでした。現在ではどうか?重量をしっかりと計測し販売ページに記載している楽器店が記事を書いた当時より増えてきています。

ばんば

スポンサーリンク
スポンサーリンク