アーチ、ラウンドバック用 バインディング加工冶具の製作(トリマー用)

 

現在作っているレスポールのバインディング加工用冶具を作ってみました

 

まずは完成した冶具をご覧下さい↓

これだけではピンとこない人も多い事でしょう。これは海外のギター製作用工具の販売などでお馴染みの「スチュマック」が販売している物を参考に簡易的に作っています。

 

本家の冶具は下記をご覧下さい。

TrueChannel Binding Router Jig | stewmac.com
Fit bindings on any instrument perfectly. Our TrueChannel jig turns your laminate router into a floating cutter.
TrueChannel Binding Routing Jig

 

動画を見て頂くと分かりますがこの冶具を使用する事でボディ表面の高低差に沿うようにトリマーが上下に動き、均一な幅のバインディング溝を加工する事が出来ます。

僕が今回作った物も概ね同じ動作をするようになっています。(昇降ストッパーは省略しています)

このタイプの冶具を用意するのが難しい方でも「ドレメルのルーター」をお持ちでしたら下記のガイドを使用する事でアーチトップやラウンドバックにバインディングの溝加工ができます。ただし加工時の直角を保つ方法は「手」で支える形になりますので慣れが必要かと思います↓

Binding Router Guide | stewmac.com
Accurately rout binding channels, great for arched tops!

 

では製作した冶具の構造を簡単に説明します↓

大きく分けて木部の台と昇降部の金属パーツで構成されており二つは木ねじで固定されています。

 

分離させるとこうなります↓

左側の台となる部分は2×4の木材をビスで繋ぎあわせL時形にしています。

 

右側の部分がこの冶具の重要な部分です↓

長さの異なるアルミ板2枚とスライドレール1セットで構成されています。スライドレールは長方形のアルミ板にタップでネジを切りビス止めしています。

 

長いアルミ板に対して短いアルミ板を垂直になるようにL字アングルを4個使用ししっかりと固定しています。(これもネジを切ってビス止め)

 

短いアルミ板を下から見た図↓

中央近くの大きな穴はトリマーのビットがでる箇所です。穴の周りの出っ張りはギターの表面に沿って接触する為のガイドになります。(木材を加工して作っています)

ビット穴の周りの4個の穴はトリマーのベースプレートを固定する為の穴です。(下からビス止め)

 

実際に使用する時はこんな感じになります↓

 

レスポールのカッタウェイ部分はアーチがついている事により緩やかに盛り上がった形状になっています。この盛り上がってる部分にガイドが接触する事でアーチに沿ったバインディング溝が掘れます。

 

ちなみにこの冶具を使用して加工する事でカッタウェイ部のバインディングとマホガニー部の間にメイプルがちらりと露出する仕様のレスポールになります。(ギブソンのヴィンテージ仕様などで見られる)

※メイプル部を露出させない場合は今回の冶具を使用する必要はありません。ただしその場合はカッタウェイ部のメイプル部を覆い隠せる高さのあるバインディングを使用する事と、溝を掘る手順が少し変わります。(メイプル部を覆い隠す高さのあるバインディングはギブソンの一部の年代のレギュラー品で採用されていました)

最後に

今回の冶具製作費は約¥3,000ぐらいでした。

ばんば