※製作方法に関してはシーズン1より少し省略して説明していきますので製作の参考にする場合はシーズン1の記事をご覧下さい。
※ボディ、ネックともに木地調整は事前に済ませておきました。
まずはウッドシーラーの吹き付け。
ウッドシーラーが乾燥したら紙やすりの600番程度で軽く磨いておきます。(ケバ立っている部分を研磨)
次にサンディングシーラーを吹いていきますが指板面はサンディングシーラーを基本的に乗せませんのでマスキングしておきます。
サンディングシーラー吹き付け↓
計8回行いました。
乾燥後に塗面を研磨してトップコート(クリヤー)を吹き付けていきます。
合間にボディの塗装↓
まずは導管の目止めをしていきます。マホガニーは導管が目立つ木材なので基本的には必須作業です。
使用しているフィラーは大橋塗料の「Rフィラー」を使用しています↓
今回は目止め部が分かり易い様にフィラーに少しだけイエローステインとシンナーを混ぜ導管に摺り込んでいきます。(摺り込む時はウエスを使用しています)
導管の目止め完了後↓
導管が均一に目止めされボディ自体もほんのり黄色くなっているのが分かると思います。
※余分なフィラーはウエスで拭きとっていきますが拭き取りが不十分だとシースルー塗装などの場合は拭きムラとして最後まで残りますのでしっかりと拭き取りましょう。拭き取りづらい場合はウエスを水に浸した後かなり硬く絞って拭き取ると良いと思います。
フィラーが乾燥したらウッドシーラーとサンディングシーラーを吹き付けます。
サンディングシーラーは計6回吹き付けました。
シーズン1ではサンディングシーラーを合計8回吹きましたが今回は1回1回を多めに吹き付けたので6回で完了とします。(吹き付け量が多い為、硬化不良を起こさないように吹き付け間隔は1時間に1回で吹き付けました)
サンディングシーラー層が乾燥したら紙やすりの320番、600番を使用して塗面の凸凹を取りながら平らにしていきます↓
※塗り潰し塗装の場合は320番のみでも大丈夫です。
サンディング後のボディです。
均一に艶、凹凸がなくなるまで研磨しました。
拡大した画像↓
フィラーが導管にくまなく入っているのが分かりますでしょうか?
フィラー処理が不十分だとサンディングの時にいつまでたっても凹凸が取れず、さらに平らにしようと研磨しすぎると最終的には塗装が剥げてしまう場合があります。下処理は大事です。
ネックも同様にサンディングしました↓
この段階で指板面のマスキングは剥がしておきます(クリヤー塗装をする為)。
ボディのカラーリング↓
今回ボディのカラーはブラックにしました。
下記画像はエナメルブラックの塗料を吹き付け後、薄くトップコート(色止め)を吹き乾燥した後にさらに3回トップコートを重ねたところ。(ほんのり艶があります)
さらに吹き増して計9回でボディのトップコートは終わりにします↓
※慣れていない人は吹き付け回数はラッカーの場合12回以上はやったほうがいいと思います。(スプレーガン使用時)
ネックもクリヤーの吹き付け↓
シーズン1同様にヘッドトップ以外は艶消しにしていきますのでネック裏と指板面のトップコートは4回で終了にします。
※ネック裏と指板の艶消し処理はヘッドトップの塗装が終わった後に行います。
ヘッドトップのトップコート↓
計10回吹き完了としました。
ネック艶消し部分の処理↓
こちらは艶消しトップコートを吹く前の指板とネック裏です↓
艶消しトップコートを吹く前には紙やすりの600番、もしくは1000番(水研)程度で軽く研磨しておくと綺麗な艶消しの塗面になりやすいです。
艶消し完了後↓
今回は紙やすりの600番で軽く磨いた後に艶消しトップコートを2回吹き付けました。
塗装の合間にはピックガードも製作しました。
型元となるピックガードを平板に貼り付けバンドソーである程度の形に切り抜いた後にトリマーでトリミングしていきます。
製作方法はコチラを参考に↓
当初の予定ではリアピックアップだけのギターにしようと思っていましたが予定変更。ストラトのシングルをフロントに搭載できるようにピックガードを加工しました。
今回はここまで。
ばんば