アコギ(000)自作(13)全体艶出し~ブリッジ接着~組み込み

アコギ(000)自作

 

トップ面の再度バフ掛けが完了

 

クリヤーの吹き増しをしたトップ面が乾燥したのでバフ掛けを行いました↓

磨きの工程は前回と同じなので省きます。あと前回トップ面以外は艶出しが完了していましたが詳細な画像を載せていなかったので修正が完了したトップ面の画像と共に下記に記載しときます。

まずはトップ面↓

前回気になった塗膜の痩せも目立たなくなりました。

 

前回載せていなかったその他の部分↓

 

全体の艶出しが完了したので指板に貼っているマスキングテープを周りの塗装が剥がれないように注意しながら丁寧に剥がします↓

剥がし後↓

詳細な画像は撮っていませんが指板サイドのきわに乗った塗膜は綺麗にこそぎ落としています。それと同時にエッジ部分も紙やすりで整えています。

 

次はフレットのすりあわせ↓

指板をマスキングし傷が付かない様に保護をしてからフレットの上面がストレートになる様に削ります。またフレットサイドのエッジも丁寧に処理しておきます↓

作業工程は以前の記事を参考にして下さい↓

テレキャスター自作(9)フレットのすり合わせ
ネックをできる限りストレートにしたら紙やすりを当て板に付けてフレットを削っていきます。ポイントは1弦から6弦までの弦の通り道をイメージしながら最終フレットから1フレットまでを直線に削っていきます。使用する紙やすりはフレットにガタツキや直線の崩れがあまりなければ320番程度でいいと思います。がたつきがひどい場合はもう少し粗目の紙やすりを使用します。フレットを削った後に直線を確認する場合はライトなどを近くに用意して各フレットとの隙間や直線を見るとやり易いです。

 

すりあわせ完了後↓

指板はオイルを塗って仕上げています。

 

次にブリッジを接着する為の加工をします↓

まずブリッジを正確な位置に両面テープで仮止めします。

※ちなみに仮止め時の両面テープは少しだけにした方が無難です。がっちり付けてしまうと剥がす時に塗装がもっていかれる可能性があるので。

仮止めしたらブリッジ周りの塗膜に切込みを入れます(ブリッジはズレないように片方の手で押さえながら作業します)。

この時に使用するナイフ(カッター)の刃は新品に交換する事を推奨します。切れ味の悪い刃だと切込み線がグズグズになったりするので注意です。

 

切込みを入れたらまず塗装前に貼っていたマスキングテープを剥がします↓

マスキングテープを剥がしたら切込み線に沿って残りの塗膜を剥いでいきます↓

 

加工後↓

 

ブリッジ周りの塗膜が剥げたら接着に入ります↓

ブリッジの接着にはスチュマック製の専用治具を使用します。(画像の治具は旧型です)。

現行のスチュマック製ブリッジ接着治具は下記サイトでご確認下さい。

StewMac Bridge Clamp Caul - StewMac
The Bridge Clamping Caul provides uniform clamping pressure for gluing acoustic guitar bridges.

※現行の接着治具は中央だけではなく両サイドもL字型のクランプで固定して接着を行います(両サイドはブリッジの形状に合う様にドライバーで調整できます)。旧型の場合は中央のみL字型のクランプで挟んで固定、両サイドは備え付けのハンドルを回して上から押し付ける様に固定します。旧型の難しい所はサイドの押し付け力が適正でないと中央部分に隙間が出来てしまう場合がある事です。なので力加減に気を使わなければなりません(締め付けすぎると隙間が発生しやすい)。

それともう一つはブリッジ裏に使用する当て板です。当て板はブリッジ下にあたる位置に内部から両面テープで貼り付けます。(この当て板は中央部のクランプ時に内部のXブレーシングに干渉しない様にする為の高さ稼ぎとクランプ力の安定性を図る為の物です)


 

接着完了後↓

 

ブリッジの接着が済んだらブリッジピン穴の加工をします↓

すでにブリッジ側にあいているピン穴に沿ってトップ板側にもピン穴をあけます。(加工はハンドドリルを使用。穴は3mmであけてます)

加工後↓

画像は内部から貫通した穴を確認しているところです。特に問題はなさそうです。

 

次にブリッジピンがピン穴に上手く収まるようにテーパーリーマーで加工します↓

今回使用するブリッジピンはSCUDのエボニーピンです。これに対してリーマーは3~10mmの物を使用しています。

一応本番の加工をする前にブリッジピンの角度とリーマーの角度が合うかを端材に打ち込んで確認しています(打ち込んだ後に断面が分かるように端材をカットしています)。画像を見る限り特に問題はなさそうです。

 

こちらは加工後↓

ピンの収まり具合(深さ)はお好みで。僕はちょっと手前でタイトに止まるぐらいを目安にしています。

 

次にピン穴部に軽く弦溝を切っておきます。僕の場合はナットやすりで加工しています。

 

加工後↓

この部分の加工で弦を張った時の角度が変わりますので良くも悪くも音の変化がありますが僕の場合は音の変化を期待するというよりかはスムーズに弦を張る為の溝という感覚で切っています。

 

次はサドルの加工です↓

市販されているサドル(牛骨)をブリッジのサドルスロットに入るサイズに加工します。スロットに収まったらサドル上部を指板と同じ「R」に仕上げます。

 

サドル上部のRが仕上がったら各弦のオクターブが合う位置を大まかに記しておきます(この時点での位置は経験則のみです。最終的には弦を張った後に追い込みます)↓

位置を記入したらその部分が頂点になるように周りを加工します。

 

加工後↓

 

ブリッジ周りが終わったのでペグの取り付けをします↓

ブッシュは専用のハンドプレス(スチュマック製)で取り付け、ペグの取り付け穴はハンドドリルであけます。

 

ペグの取り付け完了↓

 

ペグが付いたら弦を張りナットの加工をします↓

 

ナット加工完了後↓

 

最後にピックガードを貼りました(フィルムはまだ剥がしていません)↓

次回は弦高の微調整とオクターブ調整を追い込んで完成となります。

ばんば

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