LMI製のテーブルソー用の刃に補強板を取り付けてみた

ギターの自作、調整のおすすめ工具

 

僕が使用しているのはLMI製の刃

 

追記:残念ながら「LMI」は閉店してしまいました。その為下記で紹介しているLMI製品は購入できなくなりました。

 

下記記事ではテーブルソーを使用したフレット溝切りを行っています。この時点では刃には特に補強板を付けてはおりません。

テレキャスター自作(4)フレット溝加工(テーブルソーで溝切り)
早速ですが前回接着したトラスロッド溝の埋め木を削っていきます。はみ出た埋め木部分をネックの指板接着面に合わせます。ばんばの場合この時の作業は豆平鉋を使用しています。(逆目に注意)豆平鉋は以前にネックのグリップ加工で使用した「南京鉋」同様に揃えておくと重宝します。削り終わったらトラスロッドがちゃんと機能するかこの段階で確認します。次はフレットの溝切りです。使用するのは「テーブルソー」という機械と市販のフレット溝切り用テンプレートです。

下記画像をご覧頂くと分かりますがLMI製のテーブルソー刃は全体がとても薄くできています。その為にフレットの溝切りをする時に刃が左右にブレてしまいます。

このままでも一定の速度で溝切りを行えば垂直かつ真っ直ぐな溝切りはできます。ただし溝切りの途中で対象物を動かすスピードを極端に変えると刃が溝の中で暴れてしまい真っ直ぐな溝や均一な溝の加工は難しくなります。(コツは一定のスピードで入り口から出口まで切り抜けるイメージ)

 

ブレを解消する目的でLMIでは専用の補強板が販売されています。ただし値段はテーブルソーの刃よりも高く、少し躊躇してしまい僕は購入しませんでした。(テーブルソーの刃がこの記事を書いている時点で約66ドルで補強板は刃のおよそ倍の価格137ドルとなります)

というわけで僕はLMIの補強板は使わずどうにか似たような物を安く手に入れられないかと考えネットでとある業者に注文致しました。

注文した商品がコチラ↓

業者は「横山テクノ」という会社です。主に金属の切り売りや加工を請け負っておりネット注文も可能となっています。

僕が今回この業者に注文した内容と金額が下記になります↓

  • 品名:鉄 ドーナッツ円形板(SS400) レーザー
  • 厚み:1.6mm 円板外径:140mm 円板内径:16mm
  • 1つ当たりの価格:1,160円 数量:2
  •  小 計:2,320円
  • 送料:400円
  • 合計支払い金額【 2,720円 】

どうでしょうか?LMI製と比べたらかなり安く済んだと思います。届いた補強板はテーブルソー刃150mmに対して140mmとほんの少し小さく注文しています。(同じ大きさだと刃の部分が隠れ機能しなくなります)

内径の穴16mmはLMI製の刃の取り付け穴に合わせています。(LMI製は正確には約15.9mmですが問題ないです)

 

実際にテーブルソーにセットする時は下記の様に薄い刃を補強板で挟む事でブレを抑える事が出来ます↓

実際に試し切りをこの状態で行いましたがブレは一切出ずとても良好です。

 

さて上記はLMI製の刃に対しての補強板でしたがギター工具の有名サイト通称「スチュマック」製のテーブルソー刃はどうなっているか?

下記がスチュマック製の刃のページです↓

Fret Slotting Table Saw Blade - StewMac
Cut fret slots fast and accurate using your table-saw or radial-arm saw.

上記サイトでご覧頂くと分かるかと思いますがスチュマック製は実際に使用する刃の先端付近だけが薄く、その他の大体の部分は厚めに作られています。なので補強板で挟むなどの対処は必要なくこのままでブレもなく使用する事が出来ます。ただし刃だけの価格で見た場合LMI製のおよそ倍です。

どちらを選ぶかは人それぞれで良いと思います。僕がLMI製を選んだのはたまたまLMIでまとめて買いたい物があったのでついでに買ったというだけです。価格がもう少し安ければスチュマック製の方が補強板の必要がないので良いかなと思う時もありますが…。

ばんば

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