なぜ一度完成された物の塗装を変更するのか?
今回の理由に関してはこのカラーが唐突にダサく感じるようになってしまったからです。
それはホント突然のできごと。
完成後自室に飾っているジャズマスターをふと見上げた時に「この色やだ」という思いで頭が埋め尽くされてしまったのです。こうなってしまったらおしまい、いてもたってもいられずリフィニッシュの決意をしたわけです。
早速パーツを取り外しました↓
パーツ取り外し後は表面のクリヤーを削りました↓
着色層は残し表面のクリヤーのみ上手く削っています。このギターはかなり薄いクリヤーで仕上げている為、紙やすりで1時間ほど研磨して着色層にとどきました。
クリヤーの剥離後はキャビティーとネックポケット部にマスキングをします↓
リフィニッシュのカラーはブラックにしました↓
上記で着色層を残したのは下地カラーとして利用できるからです。
下地の木目を白系カラーで潰しているのでその後に吹き付ける色の塗料が少なく済み薄く仕上げる事が出来ます。また色によっては発色も良くなります(黄、赤系など)
着色後はクリヤーを吹き付けていきます↓
クリヤー計5回吹き付け後。
クリヤー計10回吹き付け後↓
十分な艶と塗膜ができましたのでこれで吹き付けは終わります。今回はブラックなのである程度の厚みになるようクリヤーを吹き付けています。
乾燥後の研磨でブラックは傷取りに苦労します。傷取りをやりすぎて塗膜が剥げないようにする為にある程度のクリヤー層が必要という事ですね。
塗装が乾燥したら水研ぎ、バフがけ、組み込みを行います↓
まず塗面の水研ぎを行います。
紙やすりは1500番を使用しています。(塗面が荒い場合は1000番から)
水研ぎ後↓
塗面に細かな凹凸がなく、均一に艶がなくなればOKです。
水研ぎ後はポリッシャーで研磨です↓
研磨完了後は塗装前に外した各パーツを再度組み込んで完了です。
リフィニッシュ前↓
リフィニッシュ後↓
これにてジャズマスターのリフィニッシュは完了です。
個人的には最初のカラーよりもブラックの方が全体的に引き締まって見え非常に大満足の結果となりました。
ばんば