テレキャスター自作(11)塗面の水研&バフ掛けとパーツ組み込み

テレキャスター自作1

 

塗装が乾燥したので塗面を磨いていきます

 

まずはネックから。

画像の塗面はトップコートを吹きっぱなしの状態なので少しゆず肌気味となっています。

 

このゆず肌気味の塗面を紙やすり(耐水)の1000番と1500番を使用して全体的に艶が均一になくなるまで磨いていきます。

ネック裏は艶消しでヘッドトップのみ艶有りにしていくのでヘッドトップ以外のヘッド周辺はマスキングをしています。

磨く時は石鹸水などに浸した紙やすりを使用して磨いていきます。これを「水研(すいけん)」もしくは「水研(みずと)ぎ」といいます。

※水研をする理由は紙やすりの目詰まり防止の為です。水研をしていても目詰まりを起こす事はありますのでその時はスクレイパーなどで取り除いて下さい。

 

均一に艶がなくなったらコンパウンドで艶をだしていきます。

使用しているコンパウンドや工具は下記を参考に↓

ボディの研磨におすすめのランダムサンダー、バフ掛けグラインダー、コンパウンド
僕がギターの研磨に使用している電動工具の紹介。メーカー的にはとても一流メーカーとは言い難いですがこのランダムサンダーはそこそこ使えます。ボディの木地を磨くときはまず紙やすりの150、240、320番ぐらいまで段階的にこのランダムサンダーで磨きます。こちらは回転速度が一般的な卓上グラインダーよりも遅い仕様となっているのでバフ掛けマシンとして使用できます。

 

平面の部分は毛バフパッドを付けたランダムサンダー、ナット付近の曲面部分はホイールバフを付けたスロースピードグラインダーを使用してバフ掛けしていきます。

ホイールバフのみでやる場合はペグ穴にバフが引っ掛かり易く、塗装が溶けたり欠ける場合がありますのでご注意下さい。心配な方は手作業でやった方がいいかもしれません。

 

無事バフ掛けが完了した画像です↓

最初の画像と比べると光の反射が均一で塗面が整っているのが分かるかと思います。

 

ネック同様にボディも塗面の細かな凹凸やゆず肌を研磨して滑らか&平らにしていきます。

 

ネック、ボディ限らず水研作業の完了目安は下記画像の赤丸にあるような細かな艶を一つ残らず無くし、全体が均一に艶がない状態にする事です。

※ただしやりすぎは注意が必要。着色層に到達してしまう恐れがあるので。

 

研磨し終えた状態がコチラ↓

完全に艶消し状態になっています。これで水研は終わりです。

 

水研が終わったら艶出し↓

ボディトップとバックに関しては電動ポリッシャで磨いていきます。

 

ボディサイドはスロースピードグラインダーで磨いていきます。

※カッタウェイ部分や磨きづらい部分は無理をせずウエスにコンパウンドをつけて手磨きで仕上げています。

 

艶出し完了の画像がコチラ↓

 

次に各パーツの組み込みに入ります↓

塗装前に貼っていたマスキングテープを剥がしていきます。

剥がし方は人によっていろいろあると思いますが僕の場合はデザインナイフをマスキングテープの隙間に入れ剥がしています。

この部分は慎重にやらないと周りの塗装が剥がれてきてしまうので注意しながら剥がしましょう。

 

ストリングブッシュ穴もマスキングや詰め物をしていた場合はそれを取り除きブッシュを打ち込んでいきます。

ストリングブッシュ穴に塗装が乗りブッシュがうまく収まらない場合はデザインナイフやミニルーターなどで余分な塗装を慎重に削り落としてから打ち込みます。(きつすぎる状態で打ち込むと周りの塗装が割れるので注意)

※打ち込む際はペグブッシュの打ち込み同様にボール盤でプレスしています。

 

次にジャックを内部で受け止めるプレートを取り付けます。

使用している工具はコチラ↓(詳しい使用方法は下記のサイトでご確認下さい)

https://www.stewmac.com/luthier-tools-and-supplies/tools-by-job/tools-for-electronics/tele-jack-installation-tool/

 

 

取り付け完了↓

 

次は電気系統の配線↓

スイッチは3WAYを予定していましたが急遽4WAYに変更しました。

コンデンサーはオレンジドロップ715P(0.047㎌)を使用しています。POTは定番のCTS製250K(Aカーブ)、ジャックはスイッチクラフト製です。

ピックアップは以前製作した手巻きの物を取り付けています。

 

電気系統の配線後ネックを取り付けました。画像は撮っていませんがこの後ストラップピンも取り付けています。

 

次はナットの溝切りです。※溝切り前にネックをある程度まっすぐに調整

まず弦を張り溝の間隔や位置を決めてから専用のやすりで溝を切っていきます。間隔はエレキギターの場合、各弦の中心から「7mm」前後の等間隔が一般的です(今回は7mm設定)

ナットファイルは市販されている物で各自使い易そうな物を選ぶと良いと思います。

僕の場合は下記2種類のやすりを使用しています。もしナットファイルにあまりお金を掛けたくない場合はとりあえず「TL-NF3」だけでも用意しとけばある程度のナット加工には対応できるかと思います。(TL-NF10は細かな弦のゲージに対応できるようにする為に所有しています)

サウンドハウスの価格はコチラ

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溝を切り終えた後の画像です↓

溝を切った後はナット上部の成型を行います。

 

ナット上部の成型は弦が丁度よく溝に収まる程度、もしくは4.5.6弦に関しては弦の上部1/3位がでるように削るのがよくある方法です。

※弦上部のですぎは弦外れの原因になります。アームを多用するギターの場合は全部の弦がナット溝に完全に収まってた方がアーム時の弦外れを防げます。

ナットの成型完了後はコンパウンドで磨いて艶を出しています。

 

最後にテンションピンの位置決めをします。

画像の用に緩く張った弦をテンションピンの下に通して位置決めをすると正確にできると思います。穴あけはハンドドリルで空けます。(取り付けの画像はありません)

次回は全体のセットアップ(弦高、ピックアップ調整、オクターブ調整)をして全ての工程が終わり完成となります。

ばんば

サウンドハウス 
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