テレキャスター自作(6)ネック加工完了

テレキャスター自作1

 

まずはヘッド裏とジョイント部の厚みを削る

 

見えづらいかもしれませんが厚みを落とす分を鉛筆で書き入れています。ヘッドは14.5mm厚、ジョイント部は25.5mm厚で仕上げていきます。

 

厚みはヘッド、ジョイント部ともにベルトディスクサンダーで荒加工していきます。手作業でやる場合は豆平鉋などを使ってやります。

 

厚みはこまめにノギスなどで確認しながら慎重に加工していきます。

 

こまめな厚みの確認と同時に加工した面の縦、横、ななめの直線も確認しながらやります。

 

ある程度目標の厚みに近づいてきたら紙やすりを貼った平らな当て板で仕上げていきます。

 

ヘッドとジョイント部の厚みの加工が終わったら次にネックグリップの本加工にはいります。まずは赤丸の部分(1F付近と12F付近)を目標の厚みに削っていきます。使用するのは南京鉋です。やりづらい場合は小刀や鉄やすりなどでもいいです。

今回は完成時のネック厚は1F21.5mm、12F23.5mmを予定しています。

 

2箇所とも画像のように削っていきます。大体は南京鉋でやりましたが仮に小刀を使用した場合はこんな感じです↓

 

次に削った2箇所を直線でつなぐように豆平鉋で削っていきます。

 

必ずスケールなどで直線を確認しながら加工して下さい。

厚みもノギスでこまめにチェックします。ネック中央の7F付近の厚みが1F付近と12付近の厚みの大体間くらいになっていれば問題ないです。このネックの場合は22.5mm前後。

 

ある程度直線が出たら南京鉋を使用して任意のシェイプに仕上げていきます。削っていく作業は仮加工時と大体同じ要領で行います。

※シェイプ加工をする前に改めてセンターラインを書いておきましょう。

 

ただし本加工では仮加工とは違いネックシェイプの型があった方がいいです。

型は右の型どりゲージを使用して既存のギターからとっています。左の型は1F付近のシェイプと12F付近のシェイプを上下に分けて作っています。

 

こまめに型で確認しながら削っていきます。

 

ヘッド部付近のシェイプとヒール部付近のシェイプは小刀でやったほうが個人的にはやりやすいです。

 

加工が終わるとこんな感じです。

基本的にこの段階ではすべて刃物で加工しているので刃の加工傷が残っていますが木地調整の時に傷は消すのでこの段階ではこのままで大丈夫です。

 

特殊なシェイプでない限り左右対称が望ましいです↓

 

次はヘッドトップのカーブ部を加工していきます。まず大体の加工線を書いておきます。

 

加工はベルトディスクサンダーで加工線を目安に大まかに加工していきます。

※自信のない方はやすりなどの手作業でやったほうがいいです。ここで失敗すると取り返しがつかなくなる事があるので。

 

荒加工後のヘッドサイドです↓

 

仕上げはヘッドトップ面からノミや紙やすり(丸棒を当て板として使用)で仕上げていきます。

 

仕上がるとこんな感じです↓

 

次はナットを取り付けます。使用するのはオイルナットです。

やすりを敷いた平らな板などの上で少しづつ厚みを調整してナット溝にうまくはまるように仕上げていきます。

 

溝にはまるようになったら余分なナットの上面とサイドを削っていきます。

 

余分な部分を削ったら次は接着をしていきます。

接着にはアロンアルファ系を使用していきます。画像の赤丸は接着剤をつける部分です。

底面に3箇所、側面(指板側方向)に2箇所ぐらいつけておきましょう。つける量は丸の大きさを目安にして下さい。※つけすぎ注意です。

 

ピッタリはまりました。

接着後余分にはみ出たサイド部分がある場合は指板側にあわせて削っておきます。

 

次にフレットサイドの溝にパテを埋めていきます。余分な所にパテがつかないようにマスキングしています。

 

使用するのは玄々化学のコクソウッドパテ(オールナット色)です。

 

パテ埋め完了。

 

乾燥したら余分なパテは紙やすりで削り落とします↓

 

次に木地調整をしていきます。

木地調整は各部の形状にあった当て板を用意しておくと綺麗に仕上がります。

紙やすりの番手はネックにある程度深い加工傷がある場合は150番、240番、320番、600番の順で削っていきます。今回は傷が深くない為220番、320番、600番の順に削っています。

 

ネックのグリップは紙やすりを曲面に沿うように前後に動かして削ると形状を崩さず整えていけます。

※画像では撮影の都合上、片手で紙やすりを持っていますが実際は両手で端をもって作業しています。またネックはクランプで作業台に固定しています。

 

木地調整時に気をつけたい事↓

ネックのジョイント部の木地調整は慎重に行わないとボディに合わせた時にスカスカになってしまいがちです。

画像の用にこまめにボディのジョイント部と照らし合わせながら削っていきます。

※僕の場合ネック側のジョイント部サイドはあらかじめボディ側より少し大きめに作られています。

 

ピッタリはまりました↓

ここでは軽く「プスッ」と引っ掛かりがある位にしています。この段階でかなりタイトに仕上げると塗装後にまったくジョイントできなくなる可能性があるので注意です。

※オイルフィニッシュや極薄塗装にするつもりならタイトに仕上げても問題ありません。

 

完全に個人的な好みですがネックのヒール部分の形状はこの感じが好きです↓

この部分が長めなネックや角ばった仕上げの物は少し安っぽく見えてしまいがちです。

 

以上で木地調整は完了です↓

 

次はネックにジョイント用の穴をあけていきます。

まずはネックをボディにはめた状態でセンターにズレがないか確認します。

ズレがある場合はネックを少し傾けてセンターを合わせます。ネックを傾ける余裕がないほどタイトに仕上げてる場合はボディ側もしくはネック側を少し削らないといけません。

 

センターを合わせたらその状態でクランプをしてボディに固定させます。

固定したらドリルで穴あけをします(3.5mm)。画像では斜めあけ&直線あけをしています。

まずドリルのマスキングテープが巻いてある手前まで斜めであけます(およそ5mmほど)。その後は赤いマジックのところまで直線で穴をあけます(7mm)。合計12mm位のジョイント穴をあけています。

この方法で穴あけをしネックとボディをジョイントビスで締めつけるとネックがボディエンド部に密着する力が増します。(専門学校で教わった方法です)

※難易度は通常の穴あけよりも少し上がるので無理そうだなと思う方はやめておいた方が無難です。その場合はネックとボディをクランプで固定せずネック単体だけで真っすぐな穴をあけましょう。

 

ジョイント穴があきました↓

 

次にペグ取付ビス穴をあけていきます。※塗装後でもOK

僕の場合は塗装後に無駄な傷などをつけたくないので塗装前にペグ取付ビス穴をあけています。

まずはペグのブッシュを取り付けます。軽くブッシュを手ではめた後に平らな金属棒を付けたボール盤で押し込んでいきます。

 

ブッシュを取り付けたらペグをはめます。

ペグをはめた後はスケールなどを当てがいながら直線を揃えます。直線が揃った状態で各ペグの穴位置を千枚通しなどで目打ちしていきます。

 

目打ちが完了したら2mmのドリルで穴あけをしていきます。

よくゴトーのペグに付属しているビスは折れやすいという評判がありますがこの部分の深さが適正であればそう簡単には折れません。

今回は8mm位の深さで穴あけをしています。

 

ズレなどなく無事にペグの取り付けができました↓

 

参考までに、ペグを取り付けた状態でネックの重量を計測してみたところ610gでした。

 

ペグ取付ビス穴をあけたらペグとブッシュは取り外します。

次の作業は塗装です。塗装の下準備として指板面には塗装がのらないようにマスキングテープを貼って保護します。マスキングテープはフレットのキワまで隙間なく貼ります。

今回はここまです。次回はボディの木地調整をします。

ばんば

サウンドハウス 
サウンドハウス 
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ギターの花道