今まで僕はLMI(Luthiers Mercantile International)製のフレット溝加工用テンプレートを使用しておりましたが、LMI社が残念ながら完全に閉店してしまいました(2024/1頃)。
閉店に伴いLMI製のテンプレートは購入が困難となりました(所有していないスケールのテンプレートの買い増しもできません)。なのでこの度LMI製からStewmac製のテンプレートに乗り換える事にしました。
下記は今までに使用していたLMI製のフレット溝加工用テンプレートです↓
LMI製は透明のアクリル製テンプレートとなっています。透明な為センターラインなどが確認しやすい仕様です。
今回手始めに購入したStewmac製フレット溝加工用テンプレートは下記になります↓
購入したのは2種です。
・Fender 25.5″ and other 25″ scales
・Gibson 24.625″ and 24.750″
Fenderと刻印された方はロングスケール「約648mm」といわゆるPRSスケール「約635mm」に対応しています。
Gibsonと刻印された方はミディアムスケールの「約625mm」と「約628mm」に対応しています。
※ギブソンはミディアムスケールと一口に言っても年代やモデルによって約628mm(24.75)と約625mm(24.625)が混在しています。さらには約624mm(24.563)などもミディアムスケールとして採用されている場合もあります。
購入ページ↓
さて乗り換えに伴いテーブルソー側をStewmac製テンプレートに合った仕様にしていきます。
といってもやる事は大した事ありません。LMI製テンプレートを使用していた状態から変更するのは1カ所だけです。
新しいテンプレートのガイド溝に合う「ピン」をテーブルソー側に取り付ける事(LMI製テンプレートに合わせたピンは取り外します)。ちなみにピンはテンプレートを購入したら下記の物が付属してきました↓
付属してきたピンはテーブルソー側に埋め込みます(穴あけ後接着剤で取付)↓
※ピンを埋め込む高さは自分がよく採用する指板厚み(完成時の厚み)を考慮。
ピンの取り付けが出来たらテンプレートのガイド溝にはめてみます↓
ちなみにピンとガイド溝はかなりタイトでした。場合によってははまりづらい箇所もありましたが何度か繰り返したら嵌るようになりました(フレット溝間隔の精度に関わる部分なので緩いよりかはマシでしょう)。
以上です。
Stewmac製のフレット溝加工用テンプレートはLMI製とは違い金属製(ステンレス)なので耐久性は大いに期待できます。一方で透明(アクリル)ではないのでセンターの確認などが困難ですが慣れればそれ程苦にはならないかと思います。
総じて乗り換えて良かったです。
ばんば