ネックは指板よりも少し幅広に作っていますので接着した指板幅に合わせて豆平鉋やノミを使用して幅を合わせていきます↓
ジョイント部などの鉋が入らない箇所はノミで仕上げています↓
※この部分を削る時は指板もしくはネックヒール部に対して直角になるように仕上げます。
サイドが整ったら次に指板のR加工をします↓
今回のRは12インチ(305mm)。ギブソンのレスポールなどで採用されている数値となります。いつものようにR加工用サンディングブロックを使用して削っていきます。
加工後↓
R確認用ゲージで確認してピッタリになっていればOK。
Rの確認はもちろん直線もしっかりとでているか確認します↓
次にフレットを打っていきますがセルバインディングが付いている指板にフレットを打ちこむ場合は必ずやらなければいけない下準備があります。
画像のフレットタングニッパーという専用工具を使用しフレットタング(足)の両端を一部カットする必要があります。
ちなみにフレットタングニッパーはスチュマック製を使用しています↓
カットするとこんな感じです↓
フレットタングニッパーは専用工具だけあって早く正確にフレットタングを直角にカットできます。この作業は全部のフレットに行うのでこれ以外の工具でやると結構時間がかかるので是非とも用意する事をおすすめします。
専用工具以外では一応喰い切り(エンドニッパー)でも出来なくはないですがスパッと直角にカットできない為、切り口を鉄ヤスリなどで整える必要があります↓
カットした部分がバインディングにひっかからない長さになっていればOK↓
フレット打ち後↓
今回はいつものプレスでの打ち込みではなくハンマーで手打ちしています。
※プレスで打っていない理由はセットネックで角度が付いている為上手くプレスできない箇所があるからです。やろうと思えばネック角度に合わせたボール盤テーブルにボディをセットしてのプレスも可能です。
本日はここまで
ばんば