レスポール自作(5)ディッシュインレイの加工~指板接着

レスポール自作

 

ドレメル&手彫りで指板にインレイ溝を掘っていきます

 

まずインレイ自体は大和マークさんで販売されているパーロイドの加工済みディッシュインレイを使用します↓

ポジション No.112C 白パールセル | ギター・弦楽器パーツの大和マーク株式会社【DoMoオンラインショップ】

 

指板全体にマスキングテープを貼りインレイの位置決めをします↓

指板とインレイにはセンターラインを罫書き各インレイがずれないように配置。

 

配置が完了したらデザインナイフ(カッター)でインレイの形をかたどる様に切込みを入れます↓(これが掘る際の目安になります)

 

目安となる切込みを入れたらドレメルのミニルーターを以前自作したベースに取り付け溝の荒加工を行います↓(約2mmのビットを使用しています)

※外周の隅などは無理にドレメル(電動工具)で攻めすぎると形が崩れる可能性があるのでこの段階ではあくまで荒加工という事を念頭に入れておいた方が良いと思います。

ドレメル用ベース自作はコチラ↓

Dremel(ドレメル)用ルーターベースを自作してみました。
はじめにドレメルには純正のルーターベースがあります↓価格は比較的安価で日本でも普通に手に入るので最初はコレを購入しようと思いましたがギターのインレイ加工時に特化して言うならば少し底面のベースが邪魔で加工面が見づらい気がしました。他には「Stewmac」からオリジナルのドレメル用ルーターベースが販売されています。ギター製作家の間ではこちらのルーターベースを使っている方が多いです。理由としては加工面がとても見やすくインレイ加工がやり易いからだと思います

 

 

最終的な仕上げはノミやデザインナイフで仕上げます↓

インレイ溝の隅などは手作業で切込みに合わせて慎重に削っていきます。

 

全体加工後↓

無理なくインレイが溝にはまり尚且つ隙間が少なく仕上がれば上出来だと思います。

 

次に接着に入ります↓

接着剤はコニシのクイック30(エポキシ系樹脂)を使用します。

こちらの接着剤は無色に近いです。使用する際はローズウッドの粉と混ぜ指板の色と合うようにします。この作業を行う事でインレイ加工の際に多少隙間が出来てしまっていてもある程度違和感なく隙間を充填してくれます。

ローズの粉↓(余った指板材を鉄やすりで削っています)

混ぜた後↓

 

色付けした接着剤を溝に塗っていきます↓

塗る際は筆ではやりづらいので小さいマイナスドライバーなどがあると楽です。

 

塗り終えたらインレイを押し込んで接着完了です↓

 

接着剤の硬化後はインレイのはみ出た部分を指板側に合わせて鉄ヤスリもしくは紙やすりで削っていきます↓

 

インレイが面一になったらサイドポジションの穴加工をします↓

画像の用に平らな物に固定してボール盤で穴あけをすれば安定してやり易いです。

 

穴あけ後はポジションマークをアロンで接着します↓

ポジションマークは2mmを使用しています。

 

接着をしたらはみ出た部分を削って完了です↓

 

次にフロントピックアップザグリにまで入ったネックジョイント部先端をザグリの形、深さに合わせて加工します↓

加工はトリマーで行います。

画像では直線冶具を1箇所のみガイドとして貼り付けそれに沿って加工しています。

 

加工後↓

 

次は指板を接着する為の準備をします↓

ネックのナット付近からボディの指板エンドがのる範囲までの直線を確認します。直線がでていない場合は紙やすりをつけた当て板などで直線をしっかりとだします。

 

指板裏の平面も同時に整えておきます↓

 

指板とネックの平面、直線が確保出来たら各部センターのチェック↓

ボディ、ネック、指板それぞれのセンターが互いに合うように指板の位置決めをします。(長めのスケールで確認し各センターが重なっていればOKです。)

 

位置が決まったらタイトボンドで接着します↓

今回はここまで

ばんば

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