ギターの塗装を自分でやってみようと思った事はありますか?
一般の人が塗装を商品並みのクオリティーに仕上げる事は至難の業です。ギター製作の専門学校を卒業した僕でも上手く塗装をするのは中々大変で今でも失敗をする事が多々あります。
一般の人が行う「塗装方法」というと一番身近なのは缶スプレーを使った塗装がポピュラーかと思います。
ただし軽い気持ちで缶スプレーで塗装しようものなら後で「やらなきゃよかった」という後悔をする確率が非常に高いです。
そうは言っても缶スプレーの塗装の場合は初期費用の安さや塗料の調合がいらないなど手軽で簡単に扱えるという事は大きなメリットですよね。でも簡単に扱えるのとギターの塗装の仕上がりが上手くいくのはイコールではないので注意が必要です。
今回は缶スプレーでの塗装とは逆に初期費用はそれなりに掛かっても本格的な塗装をやっていきたいという人向けの機材と塗料購入先をご紹介致します。
下記に紹介する商品を使えば塗装をした事がないアマチュアでも絶対に塗装が上手くいくというわけではありません。「なにごとも失敗と成功」の繰り返しです。
「塗装を失敗してなにもかもが嫌になる」なんて事はよくあります。ある程度の覚悟をもってから機材を揃えましょう。
※マンションやアパートなどにお住まいの方は機材を揃える前に塗装を行える環境なのかよく確認する事を忘れないようにしましょう(騒音、シンナー臭などによる近隣迷惑など)
アネスト岩田の定番スプレーガンにW101(製造終了)という機種がありました。この機種はギター製作工場や専門学校などでも使用されてきました。
ある程度の大型コンプレッサーを使用できる環境ならW101もしくは類似した仕様のスプレーガンを選んでも良いかもしれませんが今回紹介するのはあくまで自宅(小規模環境)で使用できてなおかつ仕上がりがちゃんとできるスプレーガンをチョイスしました。
実際に僕も愛用しているおすすめのスプレーガンがコチラです↓
下記動画では実際に僕がW-50-136BGCを使用してギターの塗装をしています。
W-50-136BGCは小型のスプレーガンです。類似した小型スプレーガンが各メーカーからいろいろ出ていますがエアブラシに毛が生えた程度の能力しかない物もいくつかあります。
一般的には小型スプレーガンは小範囲の塗装、補修には向いていますが広範囲な塗装となると少し辛いです。ですがW-50-136BGCは小型ながら能力が高くギターの塗装においては比較的万能に使えるのでおすすめです。また空気使用量も少ないので小型コンプレッサーでの運用も可能です。
こちらは2機種ご紹介させて頂きます。
上記コンプレッサーはオイルレスで静音仕様です。オイルレスはメンテナンスに通常必要なオイルが必要ないので手入れが簡単です。
コンプレッサーは空気をためる時に非常に大きな騒音がでます。それをなるべく抑えているのが静音仕様です。近隣にご迷惑をかけたくない方は迷わず静音仕様を選びましょう。
また上記2機種ともダブルピストン仕様なので空気がたまるのが早いです。
予算に余裕がある方ならタンク容量が多いACP-39SLBを買っておいた方が良いと思いますが、なるべく安く済ませたい方はACP-25SLBを購入し、タンク容量が足らないなと後で感じたらサブタンクを追加購入しましょう。
渡辺商店さん↓
こちらではギターメーカーも使用している「玄々化学」と「浜二ペイント」を購入可能です。これ以外のメーカーの塗料を使っても問題はないのですが塗料選びにはそれなりの知識が必要なので2つのメーカーのどちらかから始めたほうが無難だと思います。
渡辺商店さんではギターの下塗り~上塗り塗料、着色材が揃っているのまとめて買うのにも便利です。
「買う量の目安」ある程度塗装(ギター製作)を続ける予定の方
下塗り ウッドシーラー(1L)
中塗り サンディングシーラー(4L)
着色剤 エナメルorステイン(1L)
上塗り クリヤー(4L)
シンナー希釈用(4L~16L)
シンナー洗浄用(4L~16L)
※シンナーは塗料の希釈などで大量に使いますので長く続ける方は多めに用意しましょう。
※内容量は「kg」表記のメーカーも有りますがその場合も上記数字を参考にして問題ないです。
大橋塗料さん↓
こちらは特にギター向け塗料店ではないので、ある程度塗装に慣れた方や、渡辺商店さんでは売っていない物を購入したい方はこちらを利用するとよいと思います。
ちなみに僕はこちらの「OFステイン」をよく購入したりします。用途はシースルー塗装の着色として使用します。
購入した塗料の吹き付け回数は下記を参考にしてみて下さい↓
塗装をした後の艶出しに使う工具や研磨剤は下記を参考にしてみて下さい↓
ばんば