ギター塗装時における吹き付け回数の目安(ラッカーの場合)

 

前回は塗装に挑戦する方向けの機材などをご紹介致しました。今回は塗料の吹き付け回数です。(スプレーガンを使用した場合の回数になります)

 

前回の記事はコチラ↓

ギターの塗装に挑戦する方へおすすめのスプレーガンや塗料
ギターの塗装を一般の人(アマチュア)が売られているギターと同等のクオリティーに仕上げることは至難の業です。(専門学校を卒業したばんばでも自宅でうまく塗装するのはなかなか大変です) 軽い気持ちで缶スプレーで塗装しようものならあとで「やらなきゃよかった」という経験をする確率が非常に高いです

 

塗装前の下地処理は万全に

 

塗装する前の木地は塗り潰しのカラーなら紙やすりの150番、240番、320番ぐらいまで段階的に研磨します。シースルー塗装の場合は荒い研磨傷が残っていると塗装した後でも目立つので500番もしくは600番ぐらいまで丁寧に研磨しておきましょう。

下記画像の用にランダムサンダーや曲線&平面部用の当て板などがあると便利です。

 

下記の工程はギター塗装の基本となりますのでどの工程も省く事はあまりおすすめしません。一部の工程を省いて流行りの極薄塗装にするのもいいですが何事も基本は大事です。しっかりと基本を身につけた後でいろいろな塗装方法にチャレンジしてみて下さい↓

1.ウッドシーラー 

 

回数1~2回

乾燥 1時間~1日 ※乾燥時間は使用する塗料による

乾燥後塗面のケバだちを紙やすりの600番程度でとる(やりすぎ注意)

 

2.サンディングシーラー 

 

回数8回~10回

一回吹き付ける事に乾燥時間を30分前後増やして次の塗装に入ります。

(例・1回目の30分後→2回目→2回目の60分後→3回目→3回目の90分後→4回目)

すべて吹き終わったら1日乾燥

※硬化不良防止の為1日の吹き付け回数は多くても4~5回ほどにしましょう。

サンディングシーラーは1日乾燥後、紙やすりの320番程度で塗装面を整えます。シースル塗装は600番までやった方が仕上がりが良好です。

 

3.着色

 

(決まった回数はなし 任意の色になるまで)

 

4.トップコート(クリヤ)

 

回数12~14回

サンディングシーラーと同様に一回吹き付ける事に乾燥時間を30分前後増やして次の塗装をし、すべて吹き終わったら10日~14日ほど乾燥

※硬化不良防止の為1日の吹き付け回数は多くても4~5回ほどにしましょう。

 

10日~14日ほど乾燥後は紙やすりの1000番、1500番で塗装面をなるべく凹凸の目立たない綺麗な面にします。この時は紙やすりを石鹸水などに浸しながら研磨をする(紙やすりの目詰まり防止の為)。

 

最後にコンパウンドで全体を磨き艶がでたら塗装の工程は終わりです。

 

塗装の吹き付け回数は人によって千差万別です。不慣れな方で薄く塗装をしてしまいがちな方は上記の回数に+2回ぐらいして塗装した方がいいかもしれません。逆に厚く塗りがちになってしまう人は1~2回ぐらい回数を減らして塗装してみて下さい。ただし回数を減らしすぎると紙やすりでの研磨の際に塗装が剥げてしまう恐れがありますのでお気をつけ下さい

 

塗装の下地処理、艶出しにおすすめな電動工具はこちら↓

ボディの研磨におすすめのランダムサンダー、バフ掛けグラインダー、コンパウンド
僕がギターの研磨に使用している電動工具を紹介致します。メーカー的にはとても一流メーカーとは言い難いですがこのランダムサンダーはそこそこ使えます。大げさに言えば「安かろう良かろう」です。ボディの木地を磨くときはまず紙やすりの150、240、320番ぐらいまで段階的にこのランダムサンダーで磨きます。こちらは回転速度が一般的な卓上グラインダーよりも遅い仕様となっているのでバフ掛けマシンとして使用できます。

ばんば