まずはボディの木地調整↓
このムスタングはシースルーカラーにするので紙やすりの600番まで丁寧に研磨します。
トップとバックはランダムサンダーを使用、サイドは手作業で磨いていきます。
木地調整完了↓
ネックも木地調整をします↓
ボディ同様に紙やすりは最終的に600番まで使用しています。
研磨が終わったら指板をマスキングテープで保護↓
ここからは塗装です↓
まずネックにウッドシーラーを吹きます。
ウッドシーラーが乾燥した塗面はケバ立つので紙やすりの600番もしくは1000番程度で軽く研磨しておきます↓
ケバ立ちを取り除いたらサンディングシーラーの吹き付け↓
サンディングシーラー層が硬化したら塗面を研磨して整えておきます↓
ここからは一旦ボディに移ります↓
まずボディ全体を湿らせたウエスで拭いていきます。
拭いた後は全体がケバ立つのでそれを軽く紙やすり(600or1000番)で撫でるように取り除きます。レスポール自作の時にもこの作業をやりましたがこれを「水引き」と言います。
水引きは直接木地に着色した時のケバ立ちを防止する為の作業です。要は事前に水引きでケバ立ちを出してしまい先に処理するというわけです。
※木地に直接色を塗らない場合はやる必要なし
水引き後はザグリ部分などをマスキングテープで保護しておきます↓
※ネックポケット以外のザグリ部は別に無理にマスキングする必要はありません。お好みでどうぞ。
次に木部の導管埋め作業です(目止め)。レスポールの時と同様に目止めと着色を同時に行います。目止め材にはとの粉、着色料にはアニリンダイパウダーを使用します↓
こちらがとの粉とアニリンダイパウダーを混ぜた物です↓
混ぜ合わせたものを導管に摺り込んでいきます↓
この時に全体の色合いも見ながら摺り込んでいき、ムラがなるべくでないように注意します。
※木地調整の時に手抜きをしているとムラや線傷が目立つ場合があります。
乾くと画像のような薄い色の仕上がりになりますがこの後のウッドシーラーやサンディングシーラーを吹き付ける事で色は濃く鮮やかになります↓
下記はウッドシーラーとサンディングシーラーを吹き終えたところです↓
上記よりも色が濃くなっているのが分かるかと思います。
ネック同様にサンディングシーラー層が硬化したら塗面を整えておきます↓
※木地着色した色が剥がれないように注意しながら作業。
塗面が整ったらボディの着色です。アニリンダイで木地着色した色をさらに引き立たせる為に赤色のステインを重ねていきます↓
使用している着色料はOFステインのT6です↓
下記画像は赤ステインを重ねてその後に色止め処理(薄くクリヤー)をしたところ↓
赤ステインを重ねた事で色の深みが増しています。
最後はボディとネックにクリヤーを吹き重ねて塗装は終了です↓
今回はここまで
ばんば