今回はハードメイプルを使用してストラトネックを作っていきます↓
まずはネック用テンプレートに沿ってメイプル材をカットしていきます。
カット後(バンドソー使用)↓
カット後は余った部分をできる限りテンプレートギリギリまで削っていきます。
工具はベルトディスクサンダーや鉋、鉄やすり、小刀などを適材適所で使用します。
※ギリギリに加工する理由はこの後行うトリマー加工での木材の荒れ、欠けを防ぐ為です。
次はテーブルに取り付けたトリマーを使用してテンプレート通りにトリミングしていきます↓
トリミング完了↓
外周の加工が終わったらネック裏の厚みの仮加工をしておきます。
この段階では完成予定の厚み(指板厚は入れず)より2mm程厚めにバンドソーでカットしていきます。
※今回完成時のネック厚は指板厚をいれて1F21.5mm、12F23.5mmを予定しています。(指板厚を入れない場合は1F15.5mm、12F17.5mm)
カット後はネック裏(1F~12Fあたり)が直線になる様に整えていきます↓
整える時はベルトディスクサンダー、鉋、鉄やすりなどを使用して加工しています↓
ネック裏の直線がでたらグリップシェイプの仮加工をしておきます↓
ここでは主に南京鉋や小刀を使用しますが、逆目などが出やすい場合は鉄やすりでの加工をおすすめします。
※マスキングテープを貼っている部分は削りません。
加工後↓
グリップ加工後はペグ用の穴を開けていきます↓
今回はクルーソンタイプなので8.7mmの穴を開けています。
穴あけ後↓
次にヘッドの落とし込み加工↓
トリマーで6mm掘ります。※6mmは僕の場合です
この時に使用しているネック周りの木材は外周加工時に切り出した時の物を使用しています。
落とし込み加工後↓
表面は軽く紙やすりで整えています。
次はトラスロッドの溝加工をします。溝加工前には仕込む面の直線を出しておきます。(鉋、サンディングブロック&紙やすりなどで)↓
直線がでたら位置決めをします↓
位置決めが終わったらテンプレートとトリマーを使用して加工していきます↓
もちろん今回もトラスロッドを湾曲させて仕込んでいきますので溝も同様に湾曲した形状に加工します。
溝加工完了↓
溝加工が終わったらトラスロッドナット用の穴を開けていきます↓
ズレがないようにボール盤で慎重に開けていきます。
ドリルは9.5mmを使用。
穴あけ完了後↓
穴あけ完了後は実際にトラスロッドを溝に収めてみて様子を見ます↓
特に問題はなさそうです。
次にトラスロッドを仕込む時に必要な埋め木を作っていきます↓
ロッド溝と同様に埋め木となる木材もカーブ形状に仕上げていきます(溝と同形状)。
※埋め木のカーブはトラスロッド溝を掘る時に取り付けたテンプレートからトレースします。
※厚みは溝に隙間なく収まるように慎重に削っていきます。
埋め木完成↓
埋め木が完成したらトラスロッドを仕込みます↓
接着剤はタイトボンドを使用しています。クランプは最低5本は使用した方が良いです(今回は7本使用)。もしも埋め木をした際に隙間ができてしまった場合は横からもクランプをした方が良いです。
次は指板にフレット溝を切っていきます。今回使用するのはこちらのローズウッドです↓
事前に厚みは6mm程に仕上げています。
溝切りにはテーブルソーを使用しています。
詳しい加工は以前の記事を参考にしてみて下さい。
溝切り後はナット溝をトリマーで掘っていきます↓
トリマービットは3mmを使用しています。
ナット溝完成↓
指板外周の余計な部分はある程度切り落としています。
次にトラスロッドを仕込んだ際に接着した埋め木上部のはみ出た部分を削っていきます↓
画像では豆平鉋を使用して削っています。
埋め木の加工後↓
次にトラスロッドをニュートラルの状態から少し締めてネックを逆反らせます。
逆反らせる理由に関しては下記の後半を参考にして下さい↓
逆反らせ後のネック↓
スケールを当てると隙間が確認できると思います。この隙間を無くすように表面を削って直線を出していきます。
表面の加工は手押しカンナでザックリと直線を出した後にサンディングブロック&紙やすりで仕上げる方法でやっています↓
直線OKです↓
直線がでたら加工したローズウッドの指板を接着します↓
今回はここまで
ばんば