(6)グレイボビン&ヘヴィフォームバー仕様のストラト用ピックアップを作る

ストラトキャスター自作ピックアップ自作

 

今回製作しているストラト用のピックアップを作る

 

製作に使用する工具、材料などはこちらの記事を参考に↓

ギターのピックアップ自作に必要なワインダー(巻き機)、ワイヤーなどの購入先
ピックアップはその気になれば誰でも製作可能?昨今エフェクター業界では個人でエフェクター自作を楽しむ方が増えてきています。そんな中からプロとして製品を発表する方もでてきています。「ギター(ベース)のピックアップ」だってエフェクター同様に自作が可能です。製作にはある程度のノウハウや知識が必要ですが今回はピックアップ自作の入り口をご紹介したいと思います。これを応用すればリバース仕様ではないピックアップに対して任意の磁極で着磁をして簡単にリバース仕様にする事もできます。

 

今回はグレイボビンに「ヘヴィフォームバーワイヤー」を巻いてピックアップを製作していきます。

グレイボビンと言えば「プレーンエナメルワイヤー」では?と思う方も多くいると思われます。この仕様はブラックボビンからグレイボビンに切り替わった初期(64年頃)にある仕様となります。ポールピースはアルニコVです。

 

巻き始めの様子(動画)↓

 

各ポジションのピックアップが巻けた後は配線材をハンダ付けし、ロウを溶かした真空容器の中に入れポッティングをします。時間は40分ほど行いました↓

ポッティングに使用している道具や材料は以前の下記記事を参考にしてみて下さい。

(8)テレキャスター用P.Uを手巻きで作る(ハンドワイヤリング)
まずはリアピックアップを巻いていきます。ピックアップボビンとワイヤー(ヘヴィフォームバー)はTONE KRAFTの物を使用します。ターン数は8300で巻き上げています。このターン数で直流抵抗値は6.7K前後です。※ターン数は同じでもワイヤーの太さや巻き付け時のテンションによって直流抵抗値は前後しますので参考程度にして下さい。フロントピックアップも同じ要領で巻いています。 使用しているワイヤーはTONE KRAFTのプレーンエナメルを使用しています。 ターン数は8000ぐらいで直流抵抗値は6.4k前後です。

 

ポッティングが終わったら各ピックアップに着磁を行います↓

フロント&リアは「S極」を上、センターはリバース仕様にする為「N極」を上にしています。

 

完成です↓

各ターン数はフロント、センターが7800ターンで5.8~5.9kの直流抵抗値、リアは8000ターンで6.2前後となっています。

※抵抗値は室温で変わります。この時は室温25度位で計測。

ばんば

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