塗り分けでバインディングのラインを綺麗に出すならテープ選びは重要

塗装関係

 

ラインの見切りが良好なマスキングテープ

 

まずはじめにバインディングが施されているギターで塗りつぶしカラーの塗装は難しいです。

なぜかと言うと塗りつぶしカラーの場合バインディングとの境の塗装が「綺麗なライン」になっていないと「仕上がりが悪い」という印象を与えやすいからです。

ちなみにシースルー塗装の場合は塗装時の塗膜が薄く済んだり、木目が透けて見える事も相まってラインが少し甘くても違和感が少なく見える傾向にあります。※塗膜が薄く済めばマスキングテープを剥がす時にトラブルが少なく綺麗なラインが出やすい。

 

下記画像は個人的にやりたくない作業の上位に入る「白バインディング&黒塗りつぶし」のパターンです。真っ白なバインディングに対して黒の塗装というのはラインの不出来がかなり目立ってしまう為難しいです。

 

 

綺麗なラインを出す為に気を付ける根本的な部分

 

ラインを綺麗に出すにはもちろん塗装の技術が必要なのは当然です。ただどんなに塗装技術があってもマスキングするテープの性能や状態が悪いとどうにもならない事もあります。

逆に塗装技術が無いのならマスキングテープだけでも早く適切な物にする事をおすすめします。僕も塗装技術や経験がまだまだですがマスキングテープの重要さに気づく事で光が多少見えたので…。

 

コスパの良い紙テープ

 

さて僕がバインディングなどの塗分け作業で以前まで使用していたのは下記画像のように巻き数が多く入ったタイプです(素材は紙)。こちらは安価で手に入りやすくコスパはとても良いです。

ですが材質が紙という事が原因かこれで塗分けするとラインが少しゲジゲジした感じになってしまう事があります(高級品でも材質が紙なら同様です)。

ちなみにどうしてもこのタイプのテープを使用したい場合は毎回必ず新品状態の物を使用して下さい。そうすれば多少はラインのゲジゲジが少なく済みます。(開封済みや古い物はラインがヨレてたりゴミの付着がありそれが原因でラインが汚くなります)。

 

おすすめのマスキングテープはこれ

 

バインディングなどの塗分け作業時におすすめなのはニチバンのクリアーラインテープです↓

このクリアーラインテープはビニールっぽい素材でテープ自体のラインが紙製とは違い良好です。

 

上記テープは用途的には「曲線用」となってはいますが直線部にも問題なく使用できます。※一応同メーカーから「直線用」も販売されています。

幅はバインディング部などの塗分けに使用するなら5mmを使用した方が良いです(細すぎると直線には向かない)。バインディングは通常6mm位の高さがあるので5mm幅だと全体を覆いきれませんが重要なのはバインディングと塗装部の「境」のラインなのでほかの部分は安価な紙テープを併用すれば良いです。

※本来の曲線用としても良好で例えばアコギを作る人ならパーフリング周りのマスキングなどにも重宝します。

 

ちなみに使用した後は毎回袋に入れ日の当たらない所で保管しています(劣化防止の為)。

 

クリアーラインテープを使えば怖いもの無しか?

 

残念ながらこのテープを使用したからといって綺麗なラインがすぐにできるという保証はありません。

例えば塗装が完了してからマスキングテープを剥がす時のタイミング(時間)とか、吹き付けた塗膜の厚みなど様々な要素で綺麗なラインになるかならないかが変わってきます。

確かなのは紙のマスキングテープよりはずっとマシという事です。「不安要素を一つ減らす」と思えればクリアーラインテープを使用する理由には充分だと思います。

 

クリアーラインテープの単価は紙製よりも高いです。僕は正直なところこれまでケチって紙のマスキングテープを使用していましたがこれからは塗分けなどの作業にはケチらずクリアーラインテープを使用していくつもりです。

 

最後に、この記事冒頭のギターの画像はクリアーラインテープに切り替える価値があるか確かめる為に塗装作業をしたものになります。まだまだ仕上がりに満足いきませんが紙製よりも良い結果になったのは言わずもがな。

ばんば

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