もしかしてこの文章を読んでいるあなた自身がやっていたりしませんか?
もしやっているのであればこれを機にやめて下さい。
というのも例えば画像のように10円玉で調整してみるとしましょう。
いかんせん硬貨なので持ちにくいですよね?(調整中に滑る事もあります)
硬貨の場合は慣れていないと調整する時に上手く力が入らなかったり、逆に力を入れ過ぎたりしてしまう事が多々あります。
力が上手く入らなければ調整に掛かる時間は当然長くなります。力が入り過ぎれば調整する溝の部分が荒れてメッキの剥がれやエッジがたってしまったりといい事なしです。
一般の人が「どうせ自分の楽器だから硬貨でいいよ」と割り切ってしまうなら無理にとは言いません。
しかし例えば楽器店やリペアショップでこういう光景を見たらどうします?
もし自分の楽器を預けてテールピースの溝が荒れてたり、傷ついて戻ってきたらどんな気持ちになりますか?
上の緑のがコインドライバー「TOP TRD-45」
下の赤いのが「テールピースポストレンチ」
どちらかを使えば硬貨よりも確実にちゃんとした調整ができるはずです。
ちなみにテールピースポストレンチは「専用工具」なので価格は高めです。日本では「ギターワークス」さんが長く取り扱っています。
ちなみに僕はずいぶんと昔に個人輸入で海外から取り寄せたので当時のドル円相場&価格設定で¥3000ぐらいでした。
テールピースポストレンチは高価な事もありわざわざ大金払うんだったら10円玉のままでいいや!って思う人もいますよね?
そういう方には「コインドライバー」が安価でオススメです。
コインドライバーはインターネットで探すと大体¥1,000前後位でいろんなメーカーから出ています。
※コインドライバーはメーカーによりサイズが微妙に違うと思います。必要に応じてサイズはよく確認してみて下さい。一応画像の「TOP RD-45」は溝にかなりフィットします。
費用面では説明した通りですが、やっぱりちゃんとした調整には高い専用工具(テールピースポストレンチ)がいいの?って思った方、安心して下さい。
今まで10円玉(硬貨)での調整だった人がコインドライバーによる調整に変えるだけでも作業の安定性はかなり向上します。それにテールピースポストレンチと比べても張り合う位コインドライバーの使用感は良いと個人的には思います。
大事な楽器だからこそ調整する工具にも気を遣い大切にしてあげましょう。
「テールピースの調整、正しい工具で」
ばんば