まずはマホガニー部の目止めを行います↓
トップ板は目止めをする必要はないので保護しておきます。
導管の目止めに使用するフィラーはブラウンを用意しました。(市販のウッドフィラーに色を混ぜています。)
このフィラーをウエス(布)で摺り込んでいきます。
導管にフィラーを摺り込んだら余分なフィラーは綺麗に拭き取ります↓
下記画像の用にフィラーが残っていると塗装を重ねた後は修復のしようがありませんのでくまなく丁寧に拭き取るのが重要になってきます。特に2枚目の画像のようにフィラーの「拭き取り跡」が線状に残っていると完成時に「傷」のように見えてしまうので注意したいところです。
導管の目止めが完了したらウッドシーラー~サンディングシーラーの吹き付けをします↓
次にサンディングシーラー層の研磨作業↓
全体を紙やすりの320番と600番で研磨しています。
研磨後↓
トップ板、指板サイド、バインディングなどにマスキングを施し着色の準備に入ります↓
ご覧頂くと一目瞭然ですがジョイント部の際(きわ)に色が上手く乗っておらず粗悪感のある仕上がりになってしまいました。こうなってしまった場合部分的に修正しようと思っても他の部分との色の差を埋める事は困難です。(全体の色をもっと濃くしてごまかす事もできなくはないですが今回はしません)
というわけなのでトップ板以外の塗装を一からやり直し。シンナーで塗膜を溶かしながら丁寧に拭き取っていきます↓
※バインディングがシンナーで溶けない様に気を付けながら拭き取っています。(アセトンなど剥離力が強い溶剤を使用する場合は注意が必要です)
剥離後↓
修正↓
サンディングシーラーまでの工程は前回と同じなので画像などは省き下記には着色工程に関する部分のみを記載しておきます。
この失敗の対処法としてはスプレーガンの設定(塗料の吹き出し量を少なくするなど)だったり、吹き付け時に際(きわ)を「狙う事を意識」するのが大事かなと思います。
上記の対処法に付け加えて僕は今回の再着色にあたってネック部とボディ部をマスキングして塗り分ける事にしました。
僕にはこの方法が結果的には良かったのですが「逆にこのやり方のほうが難しい」という方もいるかもしれません。ここらへんの作業方法は人によって向き、不向きがあるのでトライ&エラーでいろいろやってみるしかないと思います。
さてまずはボディ部から着色したいのでネック側のジョイント部付近をマスキングします。マスキングする場合は際(きわ)にピッタリ沿う様に正確に行わないといけません↓
ボディの着色が終わったらネックを着色するので今度はボディ側のジョイント部付近のマスキングをします↓
下記は着色完了後の画像です↓
色は前回が少し赤みがある茶色でしたが今回は普通の茶色を意識して着色してみました。着色後には薄くクリヤーを数回吹き付け色止め(色流れの防止)を行っています。
前回失敗した際(きわ)はまあまあの仕上がりにはなったと思います↓
塗装仕上げ(クリヤー)↓
ラッカークリヤーを吹き重ねて今回の塗装作業は終了。
※下記画像は撮影時の照明の当たり方が着色完了時と異なる為に色味が違く見えていますが特に色を変えた訳ではありません。
以上、乾燥期間に入ります。
ばんば