アコギ(000)自作(4)ドーミングとライニングの接着~エンドブロックの装飾

アコギ(000)自作

 

ドーミング

 

まずはこちらをご覧下さい↓

僕が作った外枠はそこそこ高さがあるのでボディを収めた場合にネック側が外枠にほぼ埋まってしまいます。この状態だとこれから行うドーミング作業が出来ないので少し底上げしておきます。

方法はいたって単純で各ブロックの下にスペーサーを挟み、後は内枠で突っ張って固定するだけです。※下に挟むのはドーミングする面の反対側です。画像ではトップ側から行うのでバック側にスペーサーを敷いています。

下にスペーサーを挟んだ事でボディ全体が底上げされているのが分かるかと思います↓

 

ここからがドーミング(ラウンド)加工です↓

用意するのは何度か登場しているラディアスディッシュ。このラディアスディッシュに紙やすり(画像では60番)を貼ります。

※画像のマスキングテープは作業を行う時にセンターやボディとの位置関係を把握する為に貼っています。(トップ&バック板のラウンド形状とズレがでないように位置をよく確認する事)

 

紙やすりを貼ったら外枠ごとラディアスディッシュの上に乗せ削りたい面を小刻みに動かしラウンド形状に仕上げていきます↓

※トップとバックの両方とも同様の方法で削っていきます。

実際のドーミング作業の動作は下記動画をご覧下さい↓

作業しやすいように外枠にはクランプを固定し持ち手として利用しています。

 

作業を進めていく中で削れ具合は下記の削り粉などで確認します↓

こちらはまだ一部がラウンドディッシュ側の形状になっていない状態です。

こちらは削り粉が全体にあるのでラディアスディッシュの形状に限りなく近づいているという事になります↓

 

ラディアスディッシュとの隙間がほとんどなくなればドーミングは終了です↓

※ライニング接着後にもう一度ドーミング(仕上げ)をします。

 

ドーミングが完了するとブロック周りは下記のように角度がつきます。トップ板は40フィートのドーミングでおよそ1~1.5度ぐらいの角度がつきました。これは「ネックの仕込み角度」にもなります。

トップ↓

こちらはバック↓

 

次にドーミングが完了したサイド板にライニングを接着していきます。使用するライニングは既に加工済みの物を大和マークさんから購入しています↓

接着する前に仮止めをしながら長さを切り揃えておきます。

固定にはホームセンターなどで売っているクリップを使用。(文具コーナーなどにあるやつ)

※ライニングの寸法やサイド板側との接着面の状態によってはこのクリップでは隙間なく接着するのが困難になる場合があります。その際はもっと強力かつライニングの寸法にあったクランプ(洗濯ばさみ型)がホームセンターなどに売っていますのでそちらを検討してみて下さい。

 

特に問題なければトップ側とバック側に接着↓

 

ライニングが接着できたらもう一度トップ板側とバック板側のドーミング加工を行います↓

※ここではライニング部のみ削るようなイメージです。

 

加工後↓

ラウンドディッシュに対してボディ接地面がぴったりになっていれば問題ないです。

 

次にネック&エンドブロックの角を面取りしておきます↓

加工はミニカンナ、ノミ、ヤスリなどを使用して仕上げます。

 

面取り後↓

 

次にボディエンド部に装飾を入れる為の溝を掘ります↓

直線の板(冶具)を貼ってその間をトリマーで加工していきます。

※作業をする際はボディをクランプでテーブルなどに固定しておきます。

 

加工後↓

溝の形状や幅はマーチンなどでも見られる一般的なものにしました。

深さは溝に入れる素材の厚みに合わせます。一般的なバインディング素材(セルなど)でしたら通常1.5mm~2mm位になると思います。僕は今回2.5mm掘りました(サイド板の厚みとほぼ同じ)。

今回溝に入れる素材にはマダガスカルローズウッドを用意しました(隙間なくはまるよう加工)↓

厚みは掘った溝よりも少し厚めの状態にしています。

接着↓

 

接着が終わったらはみ出た部分を鉋などで面一にします↓

 

装飾部が面一になったらエンドピンの穴あけ加工を行います↓

使用するエンドピンの先端サイズよりも少し小さめな穴を開け、その後にテーパーリーマーで穴をひろげます。(事前に端材などに穴あけをしてリーマーを入れる深さのテストを推奨)

 

加工後↓

エンドピンを押し込んだ時に少しタイトにはまるのが理想です。

今回はここまで

ばんば

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