ストリングブッシュ(裏通し)の穴をズレずに綺麗にあける治具

 

テレキャスターなどの裏通し加工精度を上げる

 

このサイトではテレキャスター等の裏通し用ストリングブッシュ穴を加工するのに下記の様な治具(テンプレート)を使用してきました。

 

これは木製のストリングブッシュ穴加工用治具です。加工は各穴にドリルを沿わせながらボール盤で穴あけをするというもの。小型の治具単体なのであらゆるボディ形状に両面テープなどで貼り付けて加工が可能です。治具の製作は地道に何度も穴間隔やズレを確認しながらトライ&エラーで行っています↓

上記の物と用途は全く同じですがボディテンプレートへ直接ガイド穴をあけている物を使用する場合もあります。

 

さて今回は一番最初の小型治具を金属加工業者に「鉄」で製作してもらうよう発注致しましたのでストリングブッシュ穴加工が苦手な方々へ情報をシェアしたいと思います。

 

まずはじめに加工業者に発注するメリットは何といっても「精度」です。今まで僕が苦労して何度も何度も穴あけをし製作してきた作業をはるかに凌駕するクオリティで仕上げてくれます。あと金属で製作してもらえるので耐久性が高い事は言わずもがな。

 

こちらが加工業者より仕上がった治具です↓

僕がよく使用するストリングブッシュはSCUD HK10Nです。なので治具はこれに合わせた設計にしています。

発注したのは2パターンです。両方とも穴径はHK10Nの外径9.5mmに合わせ弦ピッチだけ違うタイプにしています(11mmはヴィンテージブリッジ系、10.5mmはモダンブリッジ系に対応)。

 

早速加工の精度を確認してみます↓

加工はボール盤での穴あけを前提としています(使用するドリルは必ず木工用です)。今回は小さめの端材で確認を行っていますが実際のボディ加工時にはフトコロ(奥行)がある程度広いボール盤でないと穴あけ位置までドリルが届かないので注意しましょう。詳しくは過去の記事を参考に↓

フトコロ調整できるラジアルボール盤ならギターの穴あけも余裕です
画像を見てもらうとわかると思いますが通常のボール盤と違い奥行が自由に変えられる構造になっています。つまりフトコロの寸法が自由自在という事です。なんと最大で425mmまでフトコロが広がります!(テーブルの中心とドリルの中心を合わせた状態でもフトコロは180mm以上です)この機能を利用すればさっきのテレキャスターのブリッジ周りも余裕で届き穴開けができます。

※ハンドドリルを使用する事は想定していませんがやるなら「ドリルスタンド」を使用するなどの工夫が必要になるかと思います。

 

穴あけ後↓

 

治具を外しストリングブッシュをはめてみた画像↓

縦横両方向から見ても穴間隔や水平がとても良好です。

 

 

この治具が欲しい方は各自で下記サイト「きりいたドットコム」に見積もり&発注してみて下さい。

※金額は僕の発注時の価格と同じかは定かではありませんので明記はしません。参考までに他数社の加工業者にも見積もりをお願いしましたが大体が単価3,000前後+送料でした。下記サイトはこれよりかはだいぶ安いですし仕上がりも良く良心的かと思います。

鉄板 アルミ ステンレス板 販売 きりいたドットコム
ステンレス板・アルミ板・鉄板の加工・販売ならおまかせ。金属材料をお好きなサイズに切断。ステンレス板やアルミ板を1枚から販売。

 

ちなみに僕が注文した素材と厚みは下記です↓

素材 :SPHC 黒皮 平板

板厚 :4.5mm

また発注の際には設計図や簡単なスケッチが必要となります。下記は僕が発注した時に書いたスケッチの画像です。自分が使用したいストリングブッシュ径やブリッジの弦ピッチに合わせて数値を変更するなどしてご活用下さい↓

 

余談ですが一時どうしてもテレキャスターの裏通し加工が売られている商品の様に上手く加工が出来ずとても悔しい思いをした事があります。冒頭にも言いましたが同じような思いをしている人へとシェアして頂いて皆が綺麗にストリングブッシュ穴の加工ができると良いですね。

※治具を使用した際の穴あけ手順は過去の製作記事を参考にして下さい。表と裏の2段階加工が一般的です↓

テレキャスター自作(2)ボディ外周加工 ピックアップザグリ 弦ブッシュ穴あけなど
まずバンドソーでできる限りテンプレート外周ギリギリにカットしていきます。ギリギリにカットする理由は後でトリマーで加工する際、削る量を少なくしトリマーの負担をなくすのと、刃飛びなどのトラブルを避ける為です。次はストリングブッシュ用の穴加工をしていきます。ここの部分の穴あけの精度が悪いと穴の間隔がまばらだったり、直線が出ない場合があるので慎重に加工していきます。

ばんば