(5) ハムバッカー製作

2ハムTLシェイプ自作ピックアップ自作

 

製作中の2ハムTLシェイプに使用するハムバッカーの製作

 

使用する材料はこちら↓

バーマグネットはアルニコ5。配線材は4芯シールド線仕様です。

材料の購入は下記です(ピックアップカバーのみ日本国内で購入しています)。

Just a moment...

 

まずはボビンにワイヤーを巻いていきます↓

ワイヤーはヘヴィフォームバーをチョイス。

 

巻き後↓

今回フロント側の各ボビンのワイヤー巻き数は5000ずつ。リア側の各ボビンのワイヤー巻き数は5050ずつにしました。

 

ワイヤーを巻き終えたらボッティング(ロウ漬け)を行います↓

ロウを加熱し溶かし入れた真空容器の中に巻き終えた各ボビンを入れます(ロウは湯煎して溶かしています)。

ポッティングに使用している道具や材料は以前の下記記事を参考にしてみて下さい。

(8)テレキャスター用P.Uを手巻きで作る(ハンドワイヤリング)
まずはリアピックアップを巻いていきます。ピックアップボビンとワイヤー(ヘヴィフォームバー)はTONE KRAFTの物を使用します。ターン数は8300で巻き上げています。このターン数で直流抵抗値は6.7K前後です。※ターン数は同じでもワイヤーの太さや巻き付け時のテンションによって直流抵抗値は前後しますので参考程度にして下さい。フロントピックアップも同じ要領で巻いています。 使用しているワイヤーはTONE KRAFTのプレーンエナメルを使用しています。 ターン数は8000ぐらいで直流抵抗値は6.4k前後です。

ボビンを入れたら専用のポンプで真空状態にしロウが浸透するのを待ちます。

 

ポッティングが完了したらワイヤーの巻き始めと巻き終わりに配線材をハンダ付けします↓

 

ハンダ付けが完了したらワイヤー保護の為ボビン全体にテープ(布)を巻きます↓

 

テープを巻いたらポールピースを各ボビンに取り付けます↓

 

ポールピースを取り付けたらボビンをベースプレートに組み込みボビン側の配線と4芯シールド線側との結線を行います↓

実際に出力する時(ギターに搭載する時)のピックアップ内におけるワイヤー同士の結線は下記の画像を参考にしてみて下さい。※各ボビンは同方向巻きで製作しています。

巻き始め同士を結線して直列にしたパターン↓

 

巻き終わり同士を結線して直列にしたパターンはこちら↓

※巻き始めは反時計回りでスタートしています(上記画像の様に右からスタートし左へと巻いていきます)。

※アジャストポールピース側をS極にしています。

※上記はあくまで「一例」にすぎません。他種のピックアップと組み合わせる時は「位相」を考慮して作りましょう。万能性が欲しいなら単芯ワイヤーではなく4芯ワイヤーで結線する事をおすすめします。そうすれば後で位相の違いがあってもワイヤーの配線組み換えで柔軟に対応できるからです。

※片側のコイルを「逆巻き仕様」で作りたい場合は上記とは若干異なります。一般的な逆巻き仕様にしたい方は下記サイトを参考にして見て下さい↓

StewMac Humbucker Pickup Wiring Diagrams - StewMac

 

結線を行った部分は上手くベースプレート内に収めながらテープ(アセテートテープ)で固定します↓

 

最後にピックアップカバーを取り付けポッティングをもう一度行います↓

※ポッティングをカバー取り付け後にもう一度行うのはハウリングを極力防止する為。

 

完成↓

参考までに抵抗値はフロント側が7.8k前後、リア側が7.9k前後でした。

※室温約20度での測定。

今回の作業動画はコチラ↓


ばんば

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