レスポールスペシャル(DC)自作(8)配線穴&ザグリ加工 木地調整、PG製作など

レスポールスペシャル(DC)自作

 

ネックの接着が無事に済み1本になりました

 

前回ボディに接着したネックに問題は無さそうです↓

 

フラットトップボディでBOXジョイントによるネック接合の場合指板エンド以降の部分はボディ側に合わせた形状に加工しなければなりません↓

ボール盤でまずはピックアップザグリに干渉している接合部をある程度の深さで荒加工しておきます。

ザグリ部以外のところは地道にノミで加工します。

 

ノミで加工した部分はボディと面一になっているかを確認しておきます↓

 

ボール盤で荒加工したピックアップザグリ部はトリマーで仕上げます↓

この時にトリマーのベースプレートが指板に干渉しないように指板よりも厚い治具をザグリ周辺に貼りそれを足場として加工していきます。

 

加工後↓

 

ザグリ部の加工はまだあります。P90のピックアップザグリによく見られる落とし込み部の加工をします↓

フロントピックアップザグリ側の足場(治具)はそのままに各ザグリに直線治具(長い物と短い物)を貼りトリマーで加工。

 

加工後↓

 

次はフロントピックアップザグリ→リアピックアップザグリ→コントロールキャビティとを結ぶ配線穴をロングドリルで一直線にあけます(ジャック穴から)↓

※この部分は加工をする前に念入りに角度や深さを考えておかないと変な所に穴があいてしまうので注意が必要です。

使用しているロングドリル刃はスターエム製です(軸径は10mm)。

 

加工後↓

コントロールキャビティ側。

ボディ表側。

 

配線穴があいたらブリッジとテールピースの位置決め↓

接着したネックからブリッジとテールピースの位置を算出。

※画像では一番上の横線がスケールラインです。ブリッジ1弦側のスタッド中心はスケールラインから2mm下、6弦側はスケールラインから6mm下がスタッドの中心です。

 

位置が決まったらボール盤で加工↓

 

加工後↓

 

次は加工したテールピースの穴に向かって弦アース穴をあけます(これもジャック穴から)↓

 

加工後↓

矢印部分があけた穴。

ストラップピンの穴もあけておきました(2箇所)。

 

これで大体の加工は終わったので塗装に向けて木地調整を行います↓

ボディの平面部はランダムサンダーで行いボディの曲線部やネックは手作業で研磨します。

 

 

木地調整後↓

全体を紙やすり150→240→320→600番の順で研磨しました(塗装時のカラーはシースルー系を予定)。

 

最後にピックガードとコントロールキャビティの裏パネルを作っておきます↓

裏パネルは黒1Plyの板、ピックガードは5Plyの板を使用します。

年代にもよりますがレスポールスペシャルのピックガードは5Plyで黒白黒白黒が印象的ですね(下の層の「白」が少し厚く一番下の「黒」が薄いのも特徴)。

5Plyの板はサウンドハウスで購入 

他には大和マークさんでも5Plyの板が販売されています。

製作にあたっては準備段階で作っておいたテンプレートを使用します。

 

まずはバンドソーでカット↓

カットしたらテーブルに取り付けたトリマーでテンプレートに沿って外周の仕上げ↓

ピックガードは画像のストレートビットから面取りビットに付け替え外周の角度付けまで行います(裏パネルは角度付け不要)。

 

外周の加工が終わったらテンプレートのガイド穴に沿ってビス穴をあけます↓

あけたビス穴の表側には皿切り加工をします↓

 

ピックガードと裏パネルの完成↓

ボディに合わせてみて問題なければOKです。

※ピックガードはまだ保護フィルムが貼られた状態です。裏パネルの保護フィルムは取れています。

 

ちなみに重量はパーツ類抜きで2.555kgでした↓

おそらく完成時は3.4kg前後になるかと現時点では予想しています。

今回の作業動画はコチラ↓


ばんば

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