素材はSCUDが販売しているアコギ用ピックガードシートF-PGT4(裏側に接着テープ有り)を使用します。このシートの価格はそれなりにしますがこれより安い物になってくると質感の悪いべっ甲柄になってくるので予算に余裕があればこのレベルから使用する事をおすすめします↓
※汎用的なサイズのピックガードであれば最低でも3枚は製作可能です。
ちなみに既製品のピックガードを使用する場合はよく下調べをしないとサウンドホール外周の形状に合わない場合が多々あります。
下記は汎用サイズのピックガードの製図をプリントアウトして僕が自作しているギターにあてがった画像です。僕のギターの場合はサウンドホール周りの円周が汎用サイズのピックガードの円周と異なる為ワンオフでピックガードを作るのが大前提となります。
ピックガードの製作にあたっては冶具(型)から製作します。
まずパーフリングの端から端までの外周を計ります(僕の場合は115mm)。
※冶具を使わない場合は「よく切れるハサミ」などでシートを好みの形にカットし最終的にヤスリなどで仕上げます(それなりに器用な人でないと綺麗に仕上げるのはなかなか難しいです)。
外周が分かったら直径が115mm(半径57.5mm)になるようにセッティングしたサークルカッター(自在錐)&ボール盤でMDF板に円加工をします↓
※MDF板は端材を使用しているのでこの時点での形状は特に気になさらずに。あとサークルカッターがなくてもトリマーがあるのであればトリマー用サークル冶具で加工するのもアリです。
円加工したらギターのサウンドホール周りに合わせて確認をしておきます↓
サウンドホール周りに問題がなければ円加工した部分を軸に形状をMDF板の方に罫書きます↓
形状はプリントアウトした汎用のピックガード用紙を元に一部を修正しながら決めています。
罫書き後↓
罫書き後はMDF板をカットしベルトディスクサンダーで仕上げます↓
冶具完成↓
あらためてギターにあてがい形状の最終確認をします。ここで特に問題がなければピックガードの製作に入ります。
製作した冶具をピックガードに貼りある程度の形にバンドソー(もしくは糸鋸など)でカットします↓
カットしたら冶具と同様の形状になる様にテーブルに取り付けたトリマーで加工します(コロ付きのビットを使用)↓
加工が終わったら冶具を外し外周を紙やすり(320番~600番位)で滑らかにしておきます。
仕上げに研磨剤を付けたウエスで磨きます。
完成↓
この段階では表面と裏面の保護フィルムは付いたままですのでのっぺりとした質感ですが、それらを外せばもう少し透明度と高級感のある質感になります(完成時までお待ち下さい)。
ばんば