SSHのストラトボディ用テンプレート(冶具)を作っておきます

ストラトキャスター自作2(SSH)テンプレート(治具)の製作

 

SSHのストラト自作に向けての下準備

 

SSHのストラトの製作にあたってボディのテンプレートをまず初めに作っておきます。

いつものように下記のサイトからフリーの製図をダウンロードしてテンプレートを製作しています↓

Fender Stratocaster Guitar Templates | Electric Herald
Templates & Measurements for the Fender Stratocaster (Standard, 60s Model specs included).

 

こちらは上記サイトの製図を元に製作したテンプレートです↓

この段階では通常の3シングルのストラトタイプとなっています。ちなみにボディ製作時にコンター部の位置などを罫書きやすくする為にテンプレートには目安となる位置に穴を数か所あけています(エルボー部の角度は2パターンに対応)。

 

下記からは製作した上記テンプレートにいくつか修正加工をします。

この段階ではあくまでヴィンテージスタイルのテンプレートとなっており一部のモダンなトレモロブリッジには対応できない可能性があります。

僕が次回製作するSSHのストラトにはGotohの510Tを搭載する予定です。このブリッジはヴィンテージスタイルのギターに取り付ける時は加工が必要な場合がほとんどです。

下記画像は510Tをテンプレートに合わせたところです。ご覧の様にアーム部が大きい為に上手くザグリ内に収まっていません↓

 

これを解消する為にはザグリ部(正面から見て右側)を少し広げます↓

一般的なヴィンテージスタイルだとセンターラインから右側が大体44mm位となっています。これだと一部のモダンなブリッジは入らないので45.5mmになるように加工します(モダンなブリッジでも物によっては45.5mm以下でも可なのでそこは要確認)。※ちなみにこの部分が広すぎるとブリッジを装着してもザグリが隠れずに露出してしまいカッコ悪くなってしまうので注意が必要です。

縦幅は最低でも18.5mm~19mmぐらいはないと正しい位置でのブリッジ取り付けができない可能性があります。

 

加工後↓

ちゃんと収まるようになっていればOKです↓

 

次にリアピックアップ部のザグリをハムバッカーサイズに加工します↓

ザグリの形状は長方形にしますので直線のでている板を冶具として使用しています。

加工はテーブルに取り付けたトリマーで↓

加工後↓

これで表側のボディテンプレートは完成です↓

 

次は裏側のテンプレートを製作します↓

裏側と言ってもトレモロキャビティ部のみのテンプレートです。表側と同様にブリッジ部のサイズはモダンなブリッジにも対応できるサイズで製作しておきます。

※平行状態でフローティングさせた2点支持ブリッジで多めの「アームアップ」をする場合はアップ時にトレモロブロックがザグリ内部に当たらない様に寸法を考える必要あり(画像は一般的な寸法なので参考にしないで下さい)

 

こちらが加工後です↓

※これがボディの裏側に使用するテンプレートという事を忘れずに「キャビティの向きの違いに注意しセンターラインを書いておきましょう」。

 

表側のテンプレートと合わせてみて寸法などに問題ないかチェック↓

以上です。

ばんば

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