Gotoh製トレモロブリッジのイナーシャブロックや弦ピッチを調べてみる

ギター関係の雑談

 

気になるストラト用シンクロナイズドトレモロブリッジの仕様を調べてみました

 

シンクロナイズドトレモロブリッジにはいくつか仕様の違いがあります。

例えばよく話題になるイナーシャブロックが「ダイキャスト製」or「スチール(鉄)製」とか、ブリッジサドルの弦ピッチの違い(11.3㎜、10.8㎜、10.5㎜)などです。他にも取り付け部が「6点支持」or「2点支持」かという事も気になるところですね。

 

では早速各ブリッジを見てみましょう。※今回はGotoh(ゴトー)製のシンクロナイズドトレモロブリッジを対象としています。

 

まずは6点支持のブリッジから見てみましょう

 

GOTOH GE101T(6点支持&プレスサドル)弦ピッチ11.3㎜

サウンドハウスの価格はコチラ

 

GOTOH GE101Tは比較的安価ながらアーム、スプリング(ハンガー含む)などすべてのパーツがパッケージされたブリッジです。安価とはいえゴトー製なので品質はもちろん一定水準をクリアしており信頼性があります。

こちらのイナーシャブロックはダイキャスト製でスチール製ブロックと比べた場合重量は少し軽めとなっており高音域やサスティーンは抑え気味の傾向となっています。

基本的に寸法などはヴィンテージの物に準じます。ブリッジサドルのピッチは約「11.3㎜」となっています。※ピッチの違いは「弦落ち」などに関係してきます。

 

GOTOH GE101TS(6点支持&プレスサドル)弦ピッチ11.3㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらのブリッジはGE101Tのイナーシャブロックがスチール製になっているタイプです。

パッと見の外観はほぼ同じですがイナーシャブロックがスチール製になっているのでブリッジ自体の重量はズッシリとしています。

ストラト特有の鈴鳴り感が好きな方やサスティーンが長いのが好みの方はGE101TSを選択する事が多いと思います。各寸法はGE101Tと同様です。

フェンダーのカスタムショップ製にはほとんどスチール製のブロックが採用されていますので王道フェンダーサウンドが好きな方にもお勧めできるブリッジだと思います。

 

GE101TSの重量を計測した記事もありますので興味のある方はご覧ください↓

Gotoh GE101TS(シンクロナイズドトレモロ)の重量を計測してみました。
スチールブロック仕様の定番シンクロナイズドトレモロブリッジ。今回は今更ながらではありますがGE101TSの重量を計測してみる事にしました。※Gotohのサイトには寸法は載っているのですが重量の記載が無いためです(2024/4時点で)。まずはブリッジ本体の重量

 

GOTOH GE102T(6点支持&ブロックサドル)弦ピッチ11.3㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらは上記GE101Tのブロックサドルバージョンです。プレスサドルよりも質量が多くなっている事でメリハリの効いたサウンドになる傾向にあります。

 

GOTOH  510TS-SF2(6点支持&プレスサドル)弦ピッチ10.8㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらはゴトーのフラッグシップ「510」シリーズのブリッジです。

一見外観はヴィンテージタイプと同様の6点支持&プレスサドルですがベースプレートに強度と耐摩耗性に優れているクロームモリブデン鋼が使用されています。またアーム部はトルク調整が可能な構造になっています。

サドルの弦ピッチは「10.8㎜」となっておりヴィンテージタイプの弦ピッチ「11.3㎜」よりも指板の内側に弦が通る事で弦落ち対策にも貢献してくれます。

「510TS-SF2」はスチール製のイナーシャブロックが採用されています。

ちなみに型番の似ている「510T-SF2」には「サドルからブロックの間の弦を中空にするFST機構のイナーシャブロック」が採用されています(FST機構のイナーシャブロックはアーミング時のチューニングの狂いを軽減する効果があります)※イナーシャブロック以外は510TS-SF2と同スペック↓

ヴィンテージ系サウンドを追求するならスチール製イナーシャブロックの「510TS-SF2」。モダンなプレイアビリティとサウンドがほしいのならFSTイナーシャブロックの「510T-SF2」という選び方も有りかと思います。(アームを多用するなら510シリーズのFSTイナーシャブロックかつ2点支持タイプも視野に入れておきましょう)。

※全モデル共通でスチールブロックにはFST機構はありません

 

GOTOH  510T-FE2(6点支持&ブロックサドル)弦ピッチ10.8㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらは同じく510シリーズで10.8mm弦ピッチのトレモロブリッジです。ブリッジサドルがブロックサドル仕様となっています。

※イナーシャブロックブロックがスチールブロック仕様になっているのは510TS-FE2になります。

 

 

ここからは2点支持のブリッジ↓

 

GOTOH 510T-SF1(2点支持&プレスサドル)弦ピッチ10.8㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらは510シリーズSF2の2点支持バージョンです。ブリッジの取り付け部が2点支持タイプの物はダイナミックなアーミング操作を得意としています。

アーミングの操作や安定を特に重視する方なら「FST機構のイナーシャブロック+2点支持」のトレモロブリッジを選ぶと良いと思います。

アーミング操作とストラトらしいサウンドの両方のバランスを重視するなら「スチールブロック+2点支持」にするのも有りかと思います。イナーシャブロックがスチールブロック仕様になっているのは510TS-SF1になります(Suhrがクラシックなストラトタイプでよく使用していますね)。

 

GOTOH 510T-FE1(2点支持&ブロックサドル)弦ピッチ10.8㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらも2点支持&10.8mm弦ピッチ仕様です。ブリッジサドルはブロックサドルです。

※イナーシャブロックがスチールブロック仕様になっているのは510TS-FE1になります。

 

 

フレットからの弦落ち対策やギブソンなどの弦ピッチに慣れている方は10.5mm弦ピッチのトレモロブリッジも選択肢に↓

 

GOTOH  NS510T-FE1(2点支持&ブロックサドル)弦ピッチ10.5㎜

 

サウンドハウスの価格はコチラ

 

こちらのブリッジサドルはブロックサドルで弦ピッチは「10.5㎜」です。

フェンダー系のギターの他にギブソン系のギターも使う人は持ち替えた時の違和感が少なく演奏できるかと思います。もちろん弦落ちに関しても「10.8㎜」のサドルよりもさらに起こりづらくなります。(ちなみにギブソンのチューンオーマチック(ブリッジ)は弦ピッチが10.4mmです)

※弦ピッチが10.5mmのトレモロブリッジにFST機構のイナーシャブロックは今のところありません。下記はNS510T-FE1の画像ですがイナーシャブロックが黒く一見FST仕様に見えますが内部構造は従来のイナーシャブロックと変わらない物です。

イナーシャブロックがスチール製タイプの NS510TS-FE1もあります。

Gotohには上記以外のシンクロナイズドトレモロブリッジが他にもありますが個人的に気になっている物をまとめてみました。参考になれば幸いです。

ばんば

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