ハードテイル仕様のジャズマスター自作(4) 磨き、組み込み~完成

ジャズマスター自作2

 

まずは水研ぎ

 

乾燥し硬化したボディとネックの塗面を水研ぎ(石鹸水と紙やすり)で整えます↓

 

 

完了後↓

 

水研ぎが終わったら塗面をコンパウンドで磨きます↓

平面はサンダポリッシャー、曲面などはスロースピードグラインダーを使用。

 

磨き後↓

 

磨き終わったらネックポケット、ストリングブッシュ、ネック指板面のマスキングテープを剥がしておきます↓

 

 

次はフレットのすり合わせ↓

フレット以外をマスキングしたらこまめに直線を確認しながらフレットを研磨。直線が出たらフレットサイドの処理やフレット全体の磨き作業をします。

 

すり合わせ後↓

 

すり合わせが終わったらペグの取り付け↓

ペグブッシュはプレス(ボール盤)で装着。

 

次はボディのザグリ部に導電塗料(ノイズ対策)を塗布しておきます↓

 

塗布後↓

導電塗料面にはアースラグを取り付けておきます↓

 

導電塗料を塗り終わったらアッセンブリー関係を仕上げておきます↓

ちなみにピックアップ(ハンドメイド)のスペックはワイヤーが「Heavy Formvar AWG42」でマグネットは「アルニコV」、参考抵抗値はネック側が約7k前後、ブリッジ側が約7.5k前後となります。

 

アッセンブリーが仕上がったらボディに固定↓

 

次はネックを取り付けて弦を張りナットの加工をします↓

 

加工後↓

ナット加工後にストリングガイドを取り付けておきます↓

 

最後にPOTノブ、トグルスイッチノブを取り付けます↓

 

 

その後全体の調整(弦高、オクターヴ、ピックアップの高さ調整)を行い完成↓

まず完成してみて思ったのはハードテイル仕様ゆえにサウンドはオリジナル仕様と全然違います(良く言えば「クリアで安定」しています)。

個人的にはこのハードテイル仕様は好きです。扱い易さも上々です。ただしジャズマスター独特の「エグみ」は全くないのでそれを求める方には物足りないかもしれませんが。

 

重量は3.805㎏でした。僕の基準では重めです。角材の段階で重かったのである程度予想はしていましたが。

一般的な重量基準は下記を参考に↓

ギターの重量 軽い?重い?の目安 あなたも計測してみよう
一般的には軽い方が生鳴りが良かったり体への負担が少ない事がある為好まれる傾向にあると思います。他にはSGやファイヤーバードなどのボディが薄いタイプを愛用している人でヘッド落ちが嫌な人は重めの物を選ぶといいかもしれません。他にも様々なモデルがありますがエレキギターであればおおむね「3.5kg」あたりを基準に僕は重量の判断をしています。当時は楽器通販サイト「デジマート」や「j-guitar」を覗いても各ギターの重量はあまり表記がされていませんでした。現在ではどうか?重量をしっかりと計測し販売ページに記載している楽器店が記事を書いた当時より増えてきています。

 

 

最後に製作費用とパーツリストです↓

※こちらのリストのピックガード、フレット、配線材、塗料、その他部材類などは「使う分だけ」を費用として計上しています。

※一部材料、パーツはまとめ買いする事で単価が安くなっている物があります。

※パーツ購入時の送料は含まれておりません。

※材料費、パーツ代は購入した時点での価格です。現在の相場とは異なる場合があります。

 

今回の作業動画はコチラ↓

これにてハードテイル仕様のジャズマスター自作を終わります。

ばんば

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