ディンキーストラト自作(3) オイルフィニッシュ→組み込み→完成

ディンキーストラト(2H)自作

 

塗装はシンプルにオイルフィニッシュ

 

今回は初めに塗装を行います。ボディとネックの「木地調整」と「水引き」は事前に済ませています↓

※オイルフィニッシュは紙やすりの荒い研磨傷が残っていると粗悪な印象になってしまうので最低でも600番位まで丁寧に磨きます。できれば木口部(ボディならエンド部付近とカッタウェイ部付近)は細かい研磨傷が目立ちやすいので1000番位までを推奨。

※水引きは水で濡らした布(絞った布)で木材を拭く事で「毛羽立ち」を事前に発生させ、その毛羽立ちを紙やすり(600か1000程度)で取り除く作業です。水引きをするとオイル塗布後の仕上がりが良くなります。

 

オイルはワトコオイル(ナチュラルカラー)を使用します↓

 

オイルをウエスに染み込ませボディとネックに塗っていきます(2回塗り)↓

 

塗り終わったら数日乾燥させます↓

 

オイルが乾燥したらハワードのフィーデンワックスで仕上げ(艶出し&保護)↓

 

塗布後↓

 

オイルフィニッシュをしている合間にバックパネルを製作しておきました↓

バックパネルは艶消し仕様。

 

次はフレットのすり合わせをします↓

直線出し。

サイドの処理。

 

すり合わせ完了後↓

 

すり合わせが終わったらボディの各ザグリ部に導電塗料を塗ります(ノイズ対策)↓

※オイルフィニッシュ仕様のボディに導電塗料を塗る場合塗料がはみ出してしまうと木部に染み込んでしまって取り除くのに苦労しますので注意が必要(消しゴムやシンナーでこすれば多少は取れる)。

 

塗布後↓

※導電塗料を塗った各ザグリ部はアースラグで繋ぎ導通させています。

 

導電塗料の塗布が終わったらストリングブッシュを入れておきます↓

 

次は配線関係↓

ある程度の配線は外で済ませておきます。ちなみに今回は1VOL、1TONE(タップ)、3WAYという構成です。タップ配線はPRSが行っている「抵抗」を挟んだ方式にしています(配線はネットで検索すれば見つかります)。ジャックはPure Tone Jackを使用。

 

次にピックアップの取り付け(自作ピックアップ)↓

今回はフロント側がカバー有りでリア側はオープンという組み合わせにしてみました。ピックアップの仕様はマグネットがアルニコ5、ワイヤーはプレーンエナメル(42AWG)で出力はヴィンテージタイプと同様程度となっています。

 

ピックアップを取り付けたら先に配線しておいたパーツ類もボディに収め全体の配線をし、最後にバックパネルを取り付けて配線関係は完了です↓

 

次は他の各パーツも取り付けます↓

ブリッジ、POTノブ、スイッチノブ、ストラップピンの取り付け。

ペグの取り付け。ペグはGotohのロック式(ダイヤル仕様)。

 

各パーツが付いたらボディにネックを取り付け↓

 

ネックが付いたら弦を張りナット加工を行います↓

溝切り。

全体整形。

 

ナット加工後↓

 

ナット加工が終わったらストリングガイドを取り付けます↓

 

 

その後全体調整(弦高、ピックアップ高さ、オクターヴ調整など)を済ませ完成↓

今回ピックアップをカバー有り&オープンにしたのはボディカラーがナチュラルで少し地味なので見た目の変化をつける為にしてみました(多少サウンドも考慮)。

 

トーンノブは上に引っ張ると各ピックアップをタップ(スプリット)。

音量差と低域改善の為PRS式のタップ配線を採用しましたがタップ時特有の細いサウンドが「多少」軽減された様に感じます。ハム/シングル切り替え時の音量差はどうしても出てしまうのであくまで音質補正目的でこの方式を採用するのが良いかと思います。

※搭載するピックアップ自体の仕様でタップサウンドの印象は変わるかと思います(今回搭載ピックアップの出力はヴィンテージ並)。またサウンドの感想はクリーン時を基本としています。

タップに使用しているPOTはCTS製。

この商品が販売されてからはスイッチ付きPOTはもっぱらこればかり使用しています。理由はスイッチを上げ下げした時の感触が滑らかだからです(言葉で言うなら「スコン」と動きます)。あと堅牢な見た目も好きです。

ちなみにこのPOTは販売会社の違い(中身は全く同じ)で価格にそこそこ開きがあります。おおむねSCUDが販売している物が安いです(他にはALLPARTSやMONTREUXからも販売中)↓

サウンドハウスの価格はコチラ

 

今回のローズウッド指板は中々黒くて好印象です。ポジションマークは4mmの白蝶貝(マザーオブパール)。

フレットはジェスカーのステンレス製なので耐久性は大いに期待できます。また音のレスポンスが非常に良いので通常のニッケルシルバーと比べ滑舌の良さを感じます。

 

ローステッドメイプルは今回初めて扱ったので耐久性は今後要観測です。

 

Gotohのダイヤル仕様のロック式ペグは他メーカーの物よりも弦ロック時の動作が滑らかに感じるので個人的には好きです。

 

このギターの重量は3.67kgでした。

僕のギター重量基準ではこのスペックのギターだと3.67kgという数値はそこそこ重い部類に入ります。ですがボディに使用したボセという木材はそれなりに重いので今回は3.67kg程度で済んで良かったと自分に言い聞かせる事にします。

重量基準は下記を参考に↓

ギターの重量 軽い?重い?の目安 あなたも計測してみよう
一般的には軽い方が生鳴りが良かったり体への負担が少ない事がある為好まれる傾向にあると思います。他にはSGやファイヤーバードなどのボディが薄いタイプを愛用している人でヘッド落ちが嫌な人は重めの物を選ぶといいかもしれません。他にも様々なモデルがありますがエレキギターであればおおむね「3.5kg」あたりを基準に僕は重量の判断をしています。当時は楽器通販サイト「デジマート」や「j-guitar」を覗いても各ギターの重量はあまり表記がされていませんでした。現在ではどうか?重量をしっかりと計測し販売ページに記載している楽器店が記事を書いた当時より増えてきています。

 

最後に製作費用とパーツリストです↓

※製作前に記載したリストと一部変更があります(P.Uカバー取り付けや塗装方法など)。

※こちらのリストのピックガード、フレット、配線材、塗料、その他部材類などは「使う分だけ」を費用として計上しています。

※一部材料、パーツはまとめ買いする事で単価が安くなっている物があります。

※パーツ購入時の送料は含まれておりません。

※材料費、パーツ代は購入した時点での価格です。現在の相場とは異なる場合があります。

※購入先のA.E.S=Antique Electronic Supply

今回の作業動画はコチラ↓

これにてディンキーストラトの自作を終わります。

ばんば

サウンドハウス 
サウンドハウス 
スポンサーリンク
スポンサーリンク
ギターの花道