通常ギターの製造工場などでは大型機械の「エコノミーサンダー」を使ってネックやボディの研磨を行っているところが多いですが、エコノミーサンダーは一般住宅にはとてもじゃないですがその大きさや、価格の高さゆえに導入するのは難しい代物です。
エコノミーサンダーとは違いベルトディスクサンダーは家庭でも気軽に研磨作業ができる大きさ&価格です。今まで手作業で削っていた部分にベルトディスクサンダーを使えば仕上がりの向上と時間短縮につながる事もあると思います。
僕が使用しているのはリョービの「BDS-1000」です↓
※ベルト部のワークレストは取り外して使用しています(ネックの研磨時などに邪魔な為です)。
ちなみに上記モデルは廃盤となっており下記が新しいモデル「BDS-1010」になります↓
・まずネック(フェンダータイプ)の場合ヘッド裏やヒール部の平面&厚み出しの時に使用できます。加工は上面のベルト部を使用して行います↓
加工作業に慣れが必要ではありますがベルトディスクサンダーの曲面部を使用する事でヘッドトップカーブの荒加工なども可能です。
ネック外周のちょっとした研磨、トラスロッドの埋め木外周加工、ナットの成形などはベルトディスクサンダーのディスク部を使用すれば加工ができます。
・ボディは大きさや形状ゆえに使えるところが少ないですが、ボディサイドのカッタウェイやくびれているところ以外はディスク側である程度研磨ができます↓
使い方次第ではコンター部の荒化工などにも使用できますがそれなりの技術が必要なので心して取り掛かりましょう。
※いくら機械加工といっても正確な仕上がりではないので最終的な仕上げは手作業を推奨です。鉋などで削ったり、紙やすりをつけた当て板などを使用して仕上げていきましょう。
ばんば