完成値の厚みより少し厚めの加工線をネック側に罫書きバンドソーで線に沿ってカット↓
ネック裏の厚みがカット出来たらネック幅も同様にある程度カットしておきます↓
幅がカットできたらネックグリップの仮加工↓
南京鉋や小刀で加工します。
加工後↓
次にトラスロッド溝の加工↓
まずトラスロッドの位置を決めます。
位置が決まったらトラスロッド溝加工用のテンプレートをネックに固定します。
この時に固定したテンプレートの形状に沿った埋め木を作っておきます(厚みの調整は後で)。
溝の加工はトリマーで行います。
加工後↓
トラスロッドのT字部が収まる溝は別のテンプレートを使用しトリマーで加工します↓
加工後↓
トラスロッドの先端(アジャスト)部はノミで手加工します(僕の場合です)↓
加工後↓
先端部が加工出来たらトラスロッドを入れて収まり具合を確認します。
トラスロッドナットを装着した時にヘッドから飛び出ていないかも要確認(飛び出しているとトラスロッドカバーがちゃんと付かないので)。
トラスロッド溝の加工が全て終わったら先に作っておいた埋め木の厚みを調整し、溝にちょうどよく嵌(はま)るようにしておきます↓
次はヘッドの両サイドに付ける耳材を用意します↓
耳材は接着面がしっかりと平らになるように紙やすりなどで調整しておきます。
同時にヘッド側の接着面も平らになるよう整えておきます。
※幅をある程度カットしてから接着面を整えています。ギブソン系は通常この段階でのヘッド幅が57~58mm位です。
調整が終わったらヘッドサイドに耳材を当ててみて隙間がないか確認しておきます↓
特に問題なければトラスロッドの仕込みと耳材の接着を行います↓
各接着が硬化する合間に指板を加工しておきます↓
専用テンプレートを使用しテーブルソーでフレット溝を切っていきます。
加工後↓
フレット溝の加工後は指板幅をある程度カット↓
幅をカットしたらポジションマーク穴を指板上面とサイドにあけます↓
穴があいたら接着剤を流し込みポジションマークを埋めます↓
次はネックの加工に戻ります↓
接着したトラスロッドの埋め木とヘッド耳材のはみ出た部分を鉋、ノミで削り取ります(仕上げは紙やすり&当て板)。
加工後↓
ヘッド部は元の部分と耳材部分が面一になっているか要確認。
次にヘッドの外周加工↓
まずバンドソーである程度カット。
カット後はテンプレートを貼りトリマーで仕上げます。
加工後↓
ヘッド外周加工が終わったらペグ穴をあけます↓
加工後↓
ちなみに製作準備段階ではヘッドに突板(メイプル薄板)を接着する予定でしたが変更し突板は無しにします(SGジュニア本来の仕様)。
次はトラスロッドナットを少し締め込んでネックを逆ぞらせ、その状態で直線に削り直します↓
逆反らせているので主に中央付近を削るようにして直線を出します。
直線はストレートエッジでチェック。
削った面の直線が問題なければ指板を接着します↓
今回の作業動画はこちら↓
ばんば