SGジュニア自作(6)塗面磨き~組み込みをし「完成」

SGジュニア自作

 

まずは塗面の研磨(水研ぎ)

 

乾燥期間を経て硬化した塗面を紙やすりで水研ぎしていきます(石鹸水併用で耐水紙やすりの1000番、1500番、2000番を使用)↓

 

水研ぎ完了後↓

全体を見て均一に艶が無くなっていればOK。

 

水研ぎが完了したら艶出し↓

平面はポリッシャーで磨きます。

ボディサイド、曲面などはスロースピードグラインダーで研磨。

※それ以外の細かな部分は手磨き(ウエス使用)。

 

艶出し完了後↓

 

艶出しが終わったらマスキングしておいた部分のテープを取り除いておきます↓

 

指板面はテープを取り除いた後にフレット以外を再度マスキングしてすり合わせ作業を行います↓

※このタイミングでトラスロッドナットも取り付けてネックの調整をしてからすり合わせをします。

 

すり合わせ完了後↓

※オイル塗布済み。

 

次はブリッジ用アンカーの打ち込み↓

アンカーを打つ前に弦アース用の線を穴へ通し配置しておきます。

アンカーはプレスして(ボール盤使用)打ち込みます。※アンカー穴周りは塗装割れ防止の為ある程度の面取りをしています。

 

アンカー打ち込み後↓

 

ブリッジアンカーを打ち込んだらペグブッシュも打ち込んでペグを取り付けます↓

ペグブッシュは専用のハンドプレスで打ち込み。※ペグ穴周りも塗装割れ防止の為ある程度の面取りをしています。

 

ペグブッシュの打ち込みとペグの取り付け完了後↓

 

次は配線作業↓

先にボディの外側である程度の配線を終わらせてからパーツをボディへ組み込みます。※外側での配線はボディ製作時のテンプレートに各パーツを固定して行っています。

残りの配線はピックアップを取り付けてから仕上げます。

 

配線完了後↓

配線が済んだらバックパネルを取り付けておきます。

 

次はブリッジサドルに弦溝を切ります↓

実際にブリッジを取り付け弦を張り、適正な弦ピッチを確認したらマスキングテープを各弦の両サイドに貼り弦溝の目印とします。

各弦目印の中心を狙ってヤスリで溝を切ります(画像ではナット溝ヤスリを使用)。

 

溝切り後↓

※弦は溝からズラした状態で撮影。

 

ブリッジサドルの溝切りが終わったらナットの溝切りと成形を行います↓

 

ナット加工後↓

ロッドカバーも取り付けました。

 

ナットの加工が終わったらストラップピン、POTノブ、ピックガードを取り付けます↓

 

 

最後に全体セットアップ(弦高、オクターブ、トラスロッド調整など)を済ませ完成となりました↓

以下各部の画像です。

ボディの表裏↓

 

指板とネック裏部↓

 

ベベルドカット部。

 

ヘッド部↓

 

計量↓

重量は3.105㎏でした。SGジュニアは3kgを切る個体が多いのでそれらと比べればこの個体は重めです。一方で重量がボディ側にあるのでヘッド落ちは比較的しづらい印象。

一般的な重量基準は下記を参考に↓

ギターの重量 軽い?重い?の目安 あなたも計測してみよう
一般的には軽い方が生鳴りが良かったり体への負担が少ない事がある為好まれる傾向にあると思います。他にはSGやファイヤーバードなどのボディが薄いタイプを愛用している人でヘッド落ちが嫌な人は重めの物を選ぶといいかもしれません。他にも様々なモデルがありますがエレキギターであればおおむね「3.5kg」あたりを基準に僕は重量の判断をしています。当時は楽器通販サイト「デジマート」や「j-guitar」を覗いても各ギターの重量はあまり表記がされていませんでした。現在ではどうか?重量をしっかりと計測し販売ページに記載している楽器店が記事を書いた当時より増えてきています。

 

下記は最終的に掛かった費用とパーツリストです↓

※こちらのリストのピックガード、フレット、配線材、塗料、その他部材類などは使う分だけを費用として計上しています。(塗料はほとんど16Lもしくは4Lの価格に対して算出しています。)

※パーツ購入時の送料は含まれておりません。

※材料費、パーツ代は購入した時の価格です(現在価格とは異なる物もあります)。

 

今回の作業動画はこちら↓


これにてSGジュニアの自作を終わります。

ばんば

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